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ちょっと面白いユーチューブ動画を見つけました。ご覧下さい。冗談なのかはたまた serious なのかはおくとして、びっくりしました。 私が小さかった頃にはこういうしゃがみ方はトイレ座りと言って、何か恥ずかしいことのように認識していたのです。体育の時間などには、足のかかと部分を上げてお尻がその上に(乗っかるのではなく)位置するようなしゃがみ方をするようにしていました。動画の中で Western squat と呼ばれているものですね。すぐ立ち上がりたくなるちょっとしんどいしゃがみ方ですが、格好の良い姿勢に思えました。 ところで、今まだ使われているのか、日本で1昔前頃⎡ジベタリアン⎦という言葉がありました。何も敷かない地面にペタっと座ってしまう人達のことだそうです。 ジベタリアンのすることは Asian squat とは違うはずですが、混同されてもいます。右上の写真は⎡ジベタリアン3様⎦と題されています。でも左端の男の子のおしりは地面を離れているように見えます。 そして左上の⎡No-ジベタリアン あなたは自尊心をすてていませんか⎦のポスター、何か Asian squat のような姿勢にも非常に否定的な陰を投げかけているような気がします(?)。 そこへこういう正反対の評価は新鮮でした。 もう1つここには日本人には(日本人に限らずしゃがみ式便器を主に使用する国はたくさんあります)あたりまえの姿勢がとれない人が多い国があるという事実もあります。 日本人には(座り式便器しか使ったことのない世代の人は別として)信じられないことかもしれませんが、しゃがめないイギリス人は結構多いのですね。体が固くなってしまったお年の方ではなく、若い世代の人のことです。これの出来る人が珍しがられているのを見たことがありますから。 #
by MichikoSimon
| 2012-03-22 20:47
| イギリスにて
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2つの terraced houses の写真があります、私の理解する Georgian houses と Victorian houses の典型的ともいえるものなのですが、どちらがどちらかおわかりですか? 答えは左が Georgian で右が Victorian です。 レンガ、石といった建築材の違いではなく、様式の違いです。左がレンガになり、右がハニー色の石材になったとしても同じです。 この国では住居のこと、家やフラットなど、に話題が及ぶと必ずと言っていい程(少なくとも私達の周囲では)Victorian か Georgian かということが出て来ます。 それ以外の建築様式、チューダー様式とか、もあるのですが、多分この2つの様式がこの国では大部分を占めるのでしょう。なにしろ日本と違って壊して建て替えるということをしないのですから、骨組みと言うか外側は古いまま残っているのでしょう。 もちろん全く新しく建物が造られることはあります。古い者を壊してというより、何もないか何かの跡地に建つことが多いです。日本でよく見かけるマンションビルのような、purpose-built などと言われるものもあるし、 Georgian などに似せて建てられたものもあります。バースの駅前の空き地に作られた Southgate Shopping Centre は、後者の例です。 このイギリスにおける2大建築様式というトピックについては、サブトピックとしていろいろなことをお話ししたいので、今回は紹介程度でとどめ、後においおい発展させていくことになります。 さて、これらの2つの様式について簡単にお話していきます。 Victorian については皆さんも容易に想像ができると思います。Queen Victoria の統治する時代の建築様式です。 Georgian は、George という名の王様は何人も、現在のウィンザー朝にもいる(いた)のですが、建築様式についていえばハノーバー朝の George I から George VI までの100年ちょっとの頃のものを言います。Victorian より10年くらい前の時代です。細かくいえば、Georgian 期間の終わりの20年くらいを別に Regency 様式という人もいます。 この2つの様式、写真で見るだけでも、かなり違います。 Georgian は前表面が平で、Victorian は出窓が突き出ています。Georgian は4階建て(実は地階があって5階)で、Victorian は2階建て。Georgian は上階になるに従って天井高が小さくなっていく感じ、等々。 私が思うに、Georgian は建物、景観本意、Victorian は住人本意という気がします。 Georgian はローマ様式を真似たものです。ローマ帝国時代といってもかなり長いのですが、多分最盛期の頃のものが18世紀にも残っていた。それをその頃の貴族や上流階級の子弟達が彼らの当時の教育の最終段階である the grand tour で来て見て感動した。そしてその様式を England でも取り入れてかれらの邸宅などを建てて行ったというのがその由来です。 ですから、まず大事な点は外からの見た目にあったと考えられます。Wikipedia でも、Georgian buildings にとって大切なのは; ' ....... its proportion and balance; simple mathematical ratios were used to determine the height of a window in relation to its width or the shape of a room as a double cube. ..... ' とあります。 またそこに住む人達も、使用人を前提にした暮らしをする豊かな階層が多かったためか、台所と食堂がさほど近くなかったり、別の階にあったり、現代人に便利につくられてはいません。 これに対して Victorian は家族仕様というか、使用人なしでも暮らせるようになっているようです。まず2〜3階建て(地階が当たり前とはなっていない)くらいで、大きな出窓があるのが特徴です。1階と2階の天井高がほとんど同じでもあります。Georgian に比べて低い天井なので暖房費も少なくて済みます。 こういう Victorian を⎡便利かもしれないが見た目が美しくない⎦というのを聞くことがありますが、日本人の私には⎡そうかなあ?⎦と感じられることがほとんどでした。このごろになってようやく⎡全体のバランスの美しさ⎦、⎡sash windows の美しさ⎦がわかるようになりました。 #
by MichikoSimon
| 2012-02-07 23:48
| イギリスにて
|
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