quarry

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d0086231_0123160.gifさて、Bath stone は、前に述べられているように ' local limestone ' ですので、石切り場は Bath 近郊であるはずです。

左の図は Bath stone の分布する地域を黄色で示しています。Bath を含めてイングランド南西から東部にかけてかなり広範囲に広がっています。

このような石の生産地、石を切り出す場所を ' quarry ' 「クウォリ-」といいます。

quarry
A quarry is a type of open-pit mine from which rock or minerals are extracted. Quarries are generally used for extracting building materials .......

d0086231_2254655.jpg上の定義の中で使われている ' mine ' という言葉ですが、' quarry ' が ' a type of open-pit mine (地下にトンネルを掘りすすんでいくのではなく、右の写真のような mine ) ' であるということから、quarry < mine で、より広義の意味をもちます。

そして、一般的に言って quarry は「建築材」を切り出す所という意味で使われます。

それでは ' mine ' とは?

mine
The site of an excavation in the earth from which ore or minerals can be extracted, with its surface buildings, elevator shafts, and equipment.

つまり「鉱石、鉱物」が地中から ' excavate ' される地、(普通は)地上の建物、地下へ降りる坑道や装置をも含めて言う、とあります。

上の定義にある ' excavation ' という言葉を存知でしたか? 私は久しぶりに ' Oh My Darling Clementine ' という歌を思い出しました。

1849年のアメリカは California の Gold Rush にちなんだフォークソングで、' mine ' や ' miner ', ' forty niner(49年の Gold Rush でひと山あてようとした人々) ' とかいう言葉がちりばめられています。

"In a cavern, in a canyon,
Excavating for a mine
Dwelt a miner forty niner,
And his daughter Clementine .... "

辞書なしで、この言葉の意味を探り当ててみましょう。歌にあるコンテクストから似た意味のもっとやさしい言葉を捜してみると、多分 ' dig ' という言葉にたどりつく方もいらっしゃるでしょう。大体はそれでいいと思います。あとはコンテクストから「土を掘って苗を植える」とか「なにかを隠す」とかいうのではなくて、「掘って何かを見付けて持って行く」という意味であることは想像できますから。

excavate
to dig out and remove
(例)Schliemann excavated Troy.(「古代への情熱」という本で有名です)

d0086231_0162758.jpgところで、きょうのテーマからそれていっていますが ' mine ' についてもう少し。Bath の隣の市の Bristol の名物に ' Bristol Blue Glass ' があります。私は昔、その近くに浅い cobalt mine (この金属が青い色を出す)があるのでそこで生産が始められたのかと思っていました。ブルーグラスのお店の人からそう聞いたような気がしていたのですが、実はそうではなかったそうです。

" .... During the late 18th century Richard Champion, a Bristol merchant and potter, making porcelain, was working with a chemist, William Cookworthy. Cookworthy began a search for good quality cobalt oxide to give the blue glaze decoration on the white porcelain and obtained exclusive import rights to all the cobalt oxide from the Royal Saxon Cobalt Works in Saxony. ...

Production ceased in the early 20th century. It has been revived with two Bristol Blue Glass companies in the Bristol area: Bristol Blue Glass (SW) in Bedminster and Bristol Blue Glass in Brislington. Both offer visits and tours. .... "

18世紀後半、Richard Champion という人が Bristol で Cookworthy という化学者と協力して白に青の染め付けの陶磁器を作り始めたそうですが、その青い色を出す酸化コバルトは Saxony(ドイツ南東部)からの輸入でした。

その後ガラス器の製造がはじまって、メーカーも増えてゆき、その美しさに Bristol の青いガラス器が知られて行ったらしいのですが、その経緯はよくわかっていないようです。20世紀初頭に生産が1時とだえましたが、ブリストルの2つのメーカーが再び作り出し、興味のある方は見学もできます。店舗も市内にいくつもあります。

さて ' quarry ' に戻ります。Bath 近郊にある quarry の話です。最初の左上の図にあるように、 Bath, Box, そして Corsham などが知られています。

Bath 郊外に Combe Down 「クーム ダウン」というところ、a village があります。quarry として知られているそうです。ひょんなことからこちらに来てすぐ Combe Down に住むパノラマ写真家のかた(その方々の作品)と知り合いになり、お宅に招かれたことがあります。お庭を見せてもらって、其所がもと quarry であったことを教えてもらいました。コウモリの生息地(quarry のあとの洞穴でしょうか)でもあって、暗くなると舞い始めたのを覚えています。

d0086231_0133180.jpg後に調べてみると、色々な事がわかりました。採石は今も続いているそうですが、地主だか会社だかは現場を見せてくれないそうです。
そして、Combe Down が建て込んで来るに従って、住宅地の地下に quarry のおおきな空洞が広がっていること、所によっては1〜2メートル下に迫っているが明らかになり、危険なことから大がかりな埋め戻しが企画されました。これは計画通り進んでいれば今年終わることになっているようですが、もう済んだのでしょうか。

右の写真は Combe Down quarry の(多分大分古い)ものです。この写真でもうかがえるし、解説でもそうなのですが、ここの quarry は完全に open-pit ではなく、トンネル状に地下に潜り込んでいるようです。

" ... Combe Down village sits above an area of redundant 18th and 19th century stone mines, which were the subject of a major infill and stabilisation project funded by central Government, commenced in 2005 and completed in 2010....

... some roads and houses eventually resting on only a thin layer - in places between only one and two metres deep - above large underground cavities with inadequate support. ... "
by michikosimon | 2010-11-10 06:35 | 英語
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