Jane Austen

671

d0086231_093297.jpgJane Austin は雨の Bath のほうを好んだ、そうです。以前ご紹介した Kirsten Elliott の ' Bath ' からの引用です、

" ..... Some even prefers Bath in the rain. Jane Austen complained that her first view of Bath in fine weather proved disappointing. ' The sun was got behind everything, ' she wrote to her sister, Cassandra, ' and the appearance of the place from the top of Kingsdown was all vapour, shadow, smoke and confusion.' ..... "

「雨のバースの方がよいという人もいます。ジェイン オースティンはバースを初めて見たのがちょうどよい天気の日で、その眺めは思った程ではなかったとこぼしていたそうです。姉のカッサンドラ宛の手紙で、『太陽があらゆる物の裏側に来てしまって、キングズダウンの天辺から見ると、すべてが靄って、陰って、煙のなかにごちゃごちゃと見えた』と言っていました。..... 」

私達が Bath に着いたばかりの今年3〜4月もほとんど毎日雨でした。春とは呼べない位じめじめと寒くて、いつもこんなならどうしようと不安になったものです。

ここは、' Jane Austen の街 ' です。観光客を引き寄せる所の1つである ' Jane Austen Centre Museum ' が街の真ん中にあり、夏には ' Jane Austen Festival ' で2週間ほど時代装束の人達が練り歩くことでも知られています。

彼女は一時( 1801 - 1806 ) Bath に住み、' Persuasion ' と ' Northanger Abbey ' の2つの本をここを舞台に書きました。

ただ、彼女自身はここが好きだったとは言えないようです。
私は Persuasion を読んで、Bath がどのように描かれているのか知ろうとしたのですが、この本には叙景がほとんどと言ってい位くらいにないので、それはかないませんでした。

ちなみに彼女が生きて本を書いた時代というのは、1775〜1817年ですから日本では江戸時代のただ中にあたります。同時代の日本の女流作家は?と思って捜したのですが、いなかったのか、知られていないのか、見つかりませんでした。男女を問わなければ、「 .... 蕪村の俳諧の時代、上田秋成の『雨月物語』や曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』といった読本が書かれ、庶民向けの娯楽として赤本・青本などの草双紙が出版され、広く読まれました。 ..... 」。簡単な年表を Wikipedia から拾ってみました。

1770年『遊子方言』田舎老人多田爺 /洒落本
1776年『雨月物語』上田秋成/ 読本
1789年『玉くしげ』本居宣長/ 国学
1790年『古事記伝』本居宣長/ 国学
1795年『玉勝間』本居宣長/ 国学
1797年『新花摘』与謝蕪村/ 俳諧
1801年『父の終焉日記』小林一茶/ 俳諧
1802年『東海道中膝栗毛』十返舎一九/ 滑稽本
1809年『浮世風呂』式亭三馬/ 滑稽本
1812年『すみれ草』北村久備/ 注釈
1813年『浮世床』式亭三馬/ 滑稽本
1814年『南総里見八犬伝』曲亭馬琴/読本
1820年『おらが春』小林一茶/ 俳諧

日本の女性の最初の近代作家といえば、樋口一葉ですが、彼女の時代は Jane Austen の100年後になります。物事はなんでもそう平均して起こらないのでしょうが、世界初(?)の女性心理小説家紫式部を生み出した国としては、18世紀は生産性の低い時に思えます。
by michikosimon | 2010-12-09 09:25 | 英語
<< a cold, a bug, ... ashlar >>