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Who discharges you ?

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She was discharged yesterday. (彼女は昨日退院した)

 こういう発言があるクラスの会話に出てきました(実際にはこれは教師の添削した正しい文です)。日本語だと「退院した」と能動態になりますが、英語だと ' was discharged ' と受動態で言われるということになります。

 こういう「能動態」だと思っていることが英語では「受動態」になるケースは他にも沢山ありますね。英語を習い始めて比較的初期に遭遇するものには;

be interested
be surprised
be worried
be annoyed

 など精神状態、感情、情緒を表わす表現が多いです。これらに ' be discharged ' を含めて、私ならば、こういう表現に出会った時には、「誰が(何が)するのか?」、つまり ' Who/What discharges ( you)? ', ' Who/What interests ( you)? ', ' Who/What surprises ( you)? ', etc ということを考えます。精神状態、感情、情緒を表わす表現の場合は、たいてい「もの」や「こと」が主体的に(?)あなたの気持ちを動かして「興味をもたせ」たり、「驚かせ」たりするのです。' I was moved!' (「感動した!」、誰かさんがこう言いましたよね)などというそのものズバリの表現すらあります。

 ' be discharged ' の場合は少し違いますが、ここにも ' discharge ' する主体がいて、それは「医者」であったり「病院」であったりします。「退院」は患者の自由にできるものではなく、「公式に帰宅してもよいと言われて病院や医院から出」される、という受け身の出来事です。同じ表現が「(軍隊から)除隊」される(日本語としては「する」)という意味に使われることもあります。

 英会話教室を離れて常時生の英語に触れていると、いやおうなくこのような生の表現がどんどん入ってきます。慣れて来ると始めての単語に出会ってもなんとなく意味がわかり、そこから語彙を増やしていくことができるようになります。その時にもこのような「受動態の表現」には気を付けて下さい。Who/What ? を考えるのを忘れないで、さもないと自分で使う時間違えますよ。
by michikosimon | 2007-02-13 22:57 | イギリスにて
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