deserve

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 以前 ' deserve ' という言葉の意味をどうしてもわかってもらえなかった体験があります。もしかしたら日英の考え方の違いだったのかもしれません。今日はその点について1言。

' As you have studied so hard you deserve good results in your examination. ....... '

 あるイギリス人の青年が知り合いの(もしかしたらホームステイ先の)受験生に送ったカードだか手紙だかに書かれていた文面を翻訳するよう頼まれた方が私に相談にみえたことがありました。問題の箇所は上記のところで、特に ' deserve ' の意味でした。

deserve:
to have earned something by good or bad action or behaviour

 英和辞典でしらべた上で、その方は「そんなに一生懸命勉強したのだから大丈夫だよ ...」と訳していました。まあおおまかにはそのように受験生の努力を認め、合格を願っていることに反対ではないのですが、ちょっとひっかかったのは、' deserve ' の意味をよりはっきりさせたほうがよいのではと、私がその意味を日本語で懇切丁寧に説明しても、「だから大丈夫だ」という問題の箇所の訳がまったく変わらず、従ってその方が私の説明をおわかりになった形跡が見えなかったということです。

 ' deserve ' は上の定義のように「良いことにも悪いことにも」使われます。すでに起こってしまった「結果」に対して「ああいうことをしてきたのだから当然である」という、「努力が実を結んだ」または「自業自得」だという両用の納得の仕方として用いられ、結果がまだである時には、「良い、又は悪い結果を得る資格がある(本当にそうなるかどうかは別として)」というふうな意味合いになります。受験生の例はこれで、「人事は尽くしたのだからあとは天命を待ちたまえ」、「合格したとしてもぼくは当然だと思うよ」ぐらいの意味であると思います。

 その方はそこをどうしても「合格するよ」としたいと思っていて、何か違うのではと感じていてもどうしてもそこに落ち着いてしまうという状態にありました。私への相談といっても多くの相談同様に「その訳でいいのですよ」という保証を取りたいだけなのかな、と思ったりして、その場は結局妥協してしまいました。

 今考えるとそういう個人の問題ではなく、もしかしたら文化の問題ではなかったのかとも思っています。「合格してもぼくは当然だと思うよ」という言い方はあまりここでは受けないだろうという気がします。高校時代にこういうことがありました。中間だか期末テストで良い成績だった時、友人に「あんなに勉強したんじゃ当然よ!(つまり、私が頭が良いとかいうのではなく単に努力の結果である、誰だってそれだけやればそのくらいの成績を取れるのだ)」と(冗談であるということはわかっていましが)言われたことがあります。
by michikosimon | 2007-06-22 13:06 | 英語 | Comments(0)
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