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昨日の英文日記で私が、今年のアっという間に行ってしまった(今の所そう見えます)暑い夏に少しく sentimental な気分になると書きました。サイモンのように、エアコン無しで頑張るには少々きつかった季節が過ぎて「ヤレうれしや。もう2度と暑くなってくれるな」となるのが普通なのでしょうが、あまりの短さに一抹の寂しさというか、厳然たる時間の非可逆性というか、を感じたというのは事実です。 おぼろげな記憶で申し訳ないのですが、こういう「行ってしまった夏、終わってしまった夏」に対する感傷というのは、日本よりももっと北の「長く暗い冬」をもつ地方に多いような気がします。20年前イギリス人の英語教師のポツリと言った ' The summer's gone.' という言葉が、さびしそうな表情とともに妙に心に残っています。また、そういう1年の頂点を象徴する「夏の薔薇」というコンセプトを何かで、詩でしょうか? 読んだような気もするのですが ......。 日本で受け入れられるのは「行く春」ではないでしょうか。芭蕉と蕪村の有名な2句にも歌われています。こちらは「すでに過ぎてしまってもうない」というより、「今まさに次の季節に移行してゆきつつある」春です。実際は季節は行きつ戻りつ移り変わるので春と夏の終わり方がそれ程違うのではないのでしょうが。 というわけで、きょうのお題は2つの分詞の基本コンセプトです。' The spring's going. ' の現在分詞と ' The summer's( has ) gone. ' の過去分詞です。
by michikosimon
| 2007-09-04 17:55
| イギリスにて
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