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used to, gone 喪失感

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 昨日やった ' lose ' とか ' miss ' の「何かを失った感じ」を底に持つ言葉として今日は ' used to ' と ' gone ' について考えてみたいと思います。

 先ず ' gone ' ですが、ずっと以前に ' been ' との違いについて書いた覚えがあります。

1、She's( has ) been to London.
2、She's gone to London.

 1ではロンドンに行って来た、つまりロンドンからここに「戻って来ている」のに対して、2ではロンドンに「行ってしまってまだ帰らない」ことを表わしています。いつも悲しいケースとは限りませんが、何となく小津映画の笠智衆のセリフの「そうか、行くのか、行ってしまうのか」(まだ行ってしまっていないのですが)を彷彿させる多少感傷的な気分を私は嗅ぎ取ります。

 そういうふうに「行ってしまった人」を ' miss ' するということになるのでしょう。

 ' gone ' も ' miss ' も以上のような「人」についてだけでなく、「物」についても使用可能です。

 さて ' used to ' ですが、これは ' past habits and states ' について述べる言い方です。

He used to play tennis.

 という文が意味するのは、' He played tennis habitually some time ago, but he doesn't play it now. ' ということです。これについても以前 ' You're exactly how I used to be ' のところで書きましたよね。「なんとほっそりと美しいこと! かつての私と全く同じようだわ。」という、今は太ってしまっている御婦人のセリフでした。

 「過去を懐かしむ」ばかりでなく「いやな過去と決別した幸福感」を表現する場合もあるかもしれませんが、とにかくもこれは「過去と現在との対比ー昔はこうだったが今はそうでないのだ」を言う表現です。

 ところで used to が past habits and states ですが、' present habits and states ' を言いたい時にはどういう表現を使えばいいのでしょうか?

 答えは; The present simple tense 、「現在形(現在進行形でも現在完了形でもない単純現在形)」という時制です。

He plays tennis a lot.    
by michikosimon | 2008-02-14 22:58 | イギリスにて
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