No オウとオーとは似ても似つかぬ音

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d0086231_2232423.jpg ' No ' という否定を表わす言葉は、日本語では「ノー」とカタカナ書きされることが多いようです。「ノウ」と書いてあるのを見たことがありますか? あるならとても結構です。そのほうが英語の発音に近いですから。

no /nəʊ/

 発音記号に慣れていない方へ。' // ' は2本の斜線内の記号が発音記号であるという印です。中の記号を見ていきましょう。子音の ' n ' は日本語のものとあまり変わりません。次の ' əʊ ' は2重母音で、これで1つの音と数えます。' ə ' は昨日書きましたよね。疲れた時に「アー」とため息にも似た音を出すことがあると思いますが、その音から伸ばし音の「ー」を除いたような音です。発声器官のどこも緊張させない省エネ音だということはもう御存知ですよね。

 カタカナで英語の音をうまく表わすのは難しいのですが、 ' əʊ ' は「アウ」に似た音になります。弱い省エネ音 ə に日本語の「ウ」よりは弱めの ʊ を続けて1息で発音します。でも、' now ' の母音の /aʊ/ のように強くしないで下さい。柔らかで少し曖昧な音です。
 
 「ノー」というカタカナ音の母音に近い音も英語にはあって、それは /ɔː/ です。

boat /bəʊt/
ball /bɔːl/
bowl /bəʊl/

 英語の音により似せてカタカナで書いてみれば、「バウト」、「ボール」、「バウル(調理のボールなど)」となるでしょうか。

 私達日本人には「オウ」と「オウ」は、( / əʊ / と / ɔː / は)よく似た音ですが、英語ネイティブにはそうでもないらしいようです。 /l/ と /r/ のように「月とスッポン」のような似ても似つかぬ2つの音ほどであるかどうかはわかりませんが。

 英語の詩(歌詞や劇のセリフなども)は脚韻を踏む(特定のラインの最後の語の最後の音節の音を揃える)ことが多いので、英語ネイティブは音に敏感ですね。ちょうど日本人が五七五のような言葉の音節数に敏感なように。
by michikosimon | 2008-05-14 23:23 | イギリスにて | Comments(0)
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