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先日サイモンに「 ブログで ' learn ' と ' study ' の違いをわかりやすく説明して欲しい」との要望がありました。これらはもちろん意味も使い方も微妙に異なるのですが、日本の方にスっと受け入れ易く解説するのは私の役目だということでした。OK, できるかどうかやってみましょう。 まず両者の意味の違いを2つのシンボル的な絵で表わしてみようと思います。 右の絵は「パブロフの犬」です。パブロフというロシアの心理学者が行った条件付けによる ' learning ' の実験に使われた被験者の犬のことです。その実験というのは、犬にベルの音を聞かせながらえさを与えることを繰り返した結果、その犬はベルの音だけでえさもないのに唾液をさかんに出すように至る、というものです。 It's salivating and wagging its tail. パブロフはしっぽの振り方よりは計量可能な唾液の量の増加のほうを指標として取ったのですが。 ' learning ' というのは心理学用語で、「学習その他の何らかの条件付けによって生き物がその行動を決定的に変える」ことを意味します。これは心理学上の意味ですが、ふつうに使われる learn の意味の根底にはこれがあると考えると、study との違いを理解し易いと思います。 それでは ' study ' はどうなのでしょうか? 左の絵がその意味を symbolise していると思います。この言葉と仲良しの言葉というと、 books, reading, classes, schools, Englishや Sience などの subject names, exams などです。なんとなく雰囲気はおわかりではないでしょうか。 「 ' study ' は ' learn ' の手段の1つ」という図式は如何でしょう? つまり、例えば英語を learn する(身に付ける、使えるようになる)ために英会話教室に通ったり、TOEIC を受けてみたり、参考書を読んだり辞書を引いたり、ラジオ講座を聞いたり BBC ニュースを見たり、というように study (勉強)するという構図です。勿論 study だけが English learning の手段ではなく、多分それ以上に experience (経験、つまり実際に英語を使って生活する毎日の積み重ね)も大事ですが。
by michikosimon
| 2008-05-29 22:19
| イギリスにて
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