日本語と英語、縦を横にするだけではない

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d0086231_2141196.jpg かなりの上級者でも英語の communication となると「日本語で先ず考え、それを英語で言おうとする」と聞きます。私も絶対にそうでないとは言いきれないのですが、それでも、いつもそんなことをしていたら疲れるだろうなあとは思います。

 そういう苦行をすこしでも和らげられたらということで、我々は Sports English という「すばやく、できたら反射的に英語の質問に英語で答える練習」をときどき取り入れています。

 詳細は、ダウンロードできる フリーブックで読んでいただくとして、今日クラスでその練習中に思い浮かんだことをご紹介したいと思います。

 「すばやく、できたら反射的に答え」なければいけない理由は「いちいち日本語に直している時間を省かねばできないから」ということです。ゆっくりと考えて答える事がいつでも許されるという状態ではなかなか日本語で考える習慣を乗り越えられないのです。

 でもこれは決してそうすぐに達成できることではありません。「英語は難しい!」と嘆くことになりがちなのですが、そこで思い出したのがイギリスで日本語を教えていた時の「日本語は難しい!」というイギリス人達の嘆きです。あちらでも Sports English ならぬ Sports Japanese めいたテクニックを使っていました。

 たこえば、すこし advanced の日本語ですが、次の問答を考えてみましょう。

Q; 太陽は赤いと思いますか。
A; いいえ、太陽は赤くない思います

 同じ事を英語ですると;

Q; Do you think the sun is red ?
A; No, I don't think the sun is red.

 となります。「日本語から英語」も難しいとは思いますが、「英語から日本語」も非常にむずかしいと思いませんか? 

 第一、日本語の形容詞「赤」は活用します。「あかーーない」となります。

 第二、日本語では「いいえーー思いません(否定)」だけではなく、「いいえーー思います(肯定)」という組み合わせも許されるということです。これは英語を母国語とする人達にとっては信じがたいことで、' No -- not ' の組み合わせが絶対だと思い込んでいるのです。(日本語の場合は実際には「いいえーーあかくない」と掛かっています。)

 ですから、「Sports English ができなくてどうしようと思っている方、どうぞ

1、英語に比べて複雑な活用をする動詞(書かない、書きます、書く、書けば、書け、書いた、書いて、等々)や形容詞(青いー青くない、きれいーきれいじゃない、等々)などをもつ日本語を楽々と使いこなしているのだからきっとできるはずと、もっと自信をもって

2、「縦のものを横にする」なんてまったくそんなものではない、2つのかなり違う言語間の移行という大事業をするのだから、時間がかかって当たり前と開き直って

 少しずつお進み下さい。
by michikosimon | 2008-09-18 22:43 | イギリスにて | Comments(0)
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