メリケン粉って American powder でしたか

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d0086231_2192888.jpg 今はあまり「メリケン粉」(小麦粉、flour のこと)という言葉を聞きませんね。私も使いませんし。

 ところが最近これを聞きました。言ったのは中年の女の人で、シカせんべいの作り方を説明してくれました、「メリケン粉にヌカを混ぜて、....... 」。

 そうしたら突然サイモンが「アメリカがどうしたって?」と聞いてきました。ああ、そうですね、「テケツ」と同じことなのですね。他にも「メリケン波止場」とか「メリケン針」というのもあります。

 「カタカナ英語は通じる」とかいいますが、確かにそうも言えると思います。喫茶店のメニューにあるような「アメリカン」と言おうとするよりは「メリケン」のほうがネイティブには聞き取り易いというのは信じられます。

 ただ、だからといって「カタカナ英語は万能」と思うのはちょっと危険だと思いますね。

 1つの理由は「音のリエゾン」です。フランス語を学んだことのある方にはおなじみのことでしょうが、英語にもこれは起こります。

 単独で発音された時、American /əˈmerIkən/ のストレスは第二音節にありますから第一音節の弱い /ə/ という音はほとんど聞こえないこともあるでしょう。でもたいてい何か別の言葉がその前に来ることが多いものです。そのときその前の言葉の最後の音と /ə/ がつながって an American woman /ənəˈmerIkən/ とか some American roses /səməˈmerIkən/ とか、とても弱いはずの /ə/ という音がもう少し強めに出るというか、全く無視してはおかしくなる程度にはっきりと出るということが起こります。

 もう1つの理由は、応用が利かないということでしょう。決まり文句を 100 でも 200 でも丸暗記することはできるかもしれませんが、それらをそっくりそのまま使えるとは限りませんから。
by michikosimon | 2008-11-17 21:55 | イギリスにて | Comments(0)
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