definition, ' by definition ' とは

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d0086231_21464285.jpg 少し前に ' by definition ' という言葉を解説なしで使いましたが、今日はそれについてお話したいと思います。

definition;
a phrase or sentence that says exactly what a word, phrase or idea means

 ' definition ' というのは上にある通り、言葉、成句、アイディアが「何を意味しているか」を端的に言っている文や句です。私がしつこく毎回のように挙げているのがそうです。「定義」と言ったらわかりやすいでしょうか。

by definition;
if something has a particular quality by definition, it must have that quality because all things of that type have it.

 ' by definition ' という句が「何を意味しているか」を端的に言っている「定義」が上の文です。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「もしあるものがある特定の性質を by definition にもっているならば、そのものがその性質を持っていることは間違いないのである、なぜならそういうタイプに属するものは総てその性質を持っているからなのである」

 たとえば、' The unmarried man next door ' は by definition (上の定義よりももっと字義通りに) ' not married ' である、何故ならば All unmarried men are not married だから。こんなことを論理学でやった覚えがあります。 つまらないけれど、あたりまえの真理ですよね。「言葉の意味からして(当然ですが)」といった感じになるでしょうか。

 さて、今中東問題で、ネタニヤフ首相がやっきになってイスラエルを Jewish State として世界に認めさせることに努めています。これが ' Zionism ' という考え方です。

Zionism;
support for the establishment and development of a state for the Jews in Israel

 これって、まさに racism じゃありませんか。racism というのは大から小まで色々段階があるでしょうが、正に、ユダヤ人とされた人達が長い間被っていた、人種で人を差別する考え方です。

 これがイスラエル建国前だったら、別様に響いたのかもしれません。私も昔「アンネの日記」、「夜と霧」に涙したり怒ったりしたものです。住む場所を持たぬ民「のための国」、いいようですよね。

 でも、現在の状態をも合わせ見ると a state for the Jews のもう1面も見えます。パレスチナの地に土着の人々の村を破壊して国家を作り、追い出された人々の帰還権への望みを60年以上にもわたって否定し続け、今も虫食いのように違法植民活動により難民を生み出し続けている有様を見ていると、' for the Jews ' のほんとうの意味、' not for the non-Jews ' がよくでています。

 日本でもアメリカでも中国でも、人種的制限なく日本人、アメリカ人、中国人でありえますし、帰化できます。人種、民族を理由として追い出されたり、帰化が許可されなかったりはしません。つまり日本人とは日本国籍保有者のことであり、3代前以降に日本民族(人種とか血統みたいな意味での)の祖先をもつとかなんとかいう変な条件はありません。

 racism のかつての被害者がべつの race の人に対して加害者にもなりうる、ということは、充分ありえるでしょう。(「夜と霧」の作者のフランクルが「被害者だったからといって今度は加害者になってもよいという特別な権利はないのだ」、なんだかこう単純化して書くとあまりにもあたりまえに聞こえますが、もちろんもっとずっと感動的に書いています、と言ったのを思い出します)

racism;
unfair treatment of people or violence against them, because they belong to a different race from your own

 ドイツはナチスの「第三帝国」の否定とともに「民族国家」などという考え方は大きな声では言えない反社会的なものになったのだと思っていましたが、「ユダヤ人国家」に限っては、なんだか大手を振ってまかり通れるように見えます。歴史は繰り返しているのでしょうか?もしや全世界がまた悲劇を傍観しているのでしょうか?

 それにしてもヨーロッパなどはどうしてああも腫れ物に触るようにイスラエルに対するのでしょうか? 罪悪感でしょうか? 江戸のかたきを長崎(パレスチナ)で打ってくれている限りは自分達は安全ですものね。

 どうして誰も Jewish State を国際的に認めろなどという要求に対して、それは racism だからダメではないかとコメントすらできないのでしょうか? 問題の本質をあきらかにする決定的な言葉なのに。パレスチナ暫定政府のアッバス議長までもが、その言葉を使っていません。不思議!

 別にイスラエルに恨みがあるわけではまったくないし、イスラエルの人がすべて同じとは思っていませんが、毎日新聞を読む度、ニュースを見る度、心のなかの justice の観念が傷ついて痛むのをどうすることもできません。
by michikosimon | 2009-06-15 23:20 | イギリスにて | Comments(2)
Commented by makiira at 2009-06-21 23:24 x
はじめまして。幼児英語教室を検索していたら、こちらのサイトに出会いました。
自分も以前から英会話は習いたいと考えておりました。子供はまだ2歳2ヵ月なのですが、親子教室を受講することは可能でしょうか?
あと、もし可能である場合、曜日、時間帯を教えていただけますでしょうか?
突然ですみません。
よろしくお願いいたします。
Commented by michikosimon at 2009-06-23 11:22
こんにちは。
残念ですが、親子教室は現在クラスがありません。
親子で習うことは理想的ともいえるし、成功例もありますが、なんといってもお子さん次第という所があります。易しくはないですね。
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