カテゴリ:英語( 47 )

bleeding heart

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 写真の植物の名前は Eastbourne で知り合いの老婦人に教えてもらいました。花の時期ではなかったのですが、「これは bleeding heart (血の滴る心臓)と呼ばれるんですよ」というような調子で、彼らにとってもやはり多少は「ギョっとする」名前なのでしょう。

 日本では「鯛釣り草」または「華鬘草」と呼ばれます。これも又何と言う発想の違い!!

 我が家では7、8年前から育てています。多年草で4、5月に花をつけて、7月の今はもう葉も茎も全部枯れて消えてしまいました。来年春先に赤紫色の芽が出てくるまで休眠します。丈夫で、乾燥にも強く、毎年1回りずつ大きくなります。ユニークな切り花になり重宝しています。

 種苗店のカタログなどにはラテン語名が書かれていることが多いですが、私はあまり好きではありません。先日新聞上で、近代植物学の父リンネとその知的帝国主義のことが書いてあるのを読みました; 
 
 リンネは様々な植物を1元的に分類しました。しかし、それらは彼に寄って新しく発見されたわけではなく、昔から自生地の周りの人々に知られていたものがほとんどでした。ただしリンネはその際それらの植物が地方的に呼ばれていた名前やその歴史を全く無視し、それらの植物と関わりを持ってきた人達からすれば多分無味乾燥なラテン名をつけたのです。消えたのは名前だけではなく、名前とともに人々に担われてきた知識も消え失せることになった .......

 大体このような内容だったと思います。なるほどね。
by michikosimon | 2007-07-13 23:14 | 英語 | Comments(0)

spider plant

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 写真の植物は日本でもよく見られます。屋内の窓辺などでもよく育ち、手入れも簡単で増やすのもまず失敗はない、という万人向きの観葉植物です。日本では「折鶴ラン」と命名されています。

 ところが、イギリスにも同じ植物がよく室内植物として育てられていますが、日本とはまるで発想の違う名前がつけられています。' spider plant ' です。

 まあ、そう言えばそうですね。花の後に出る長いシュートの先の子葉の塊はそのうちに透明なヒゲ根など出てきて、全く小さなクモの子が何匹も出てきたよう。それにしても同じものが日本では「折鶴」にたとえられるのは面白いです。

 イギリスでは台所の窓の所などにグラスの中で水栽培のように発根させている spider plant をよく見かけました。大きな株を株分けしたものもあったし、小さなクモの子の場合もありました。

 明日はもう1つ、日本のそれとは余りにも違う、聞いてギョっとするような英語の名をもった植物を紹介します。 
by michikosimon | 2007-07-12 22:01 | 英語 | Comments(3)

wash/wipe

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 イギリスと日本では ' cleaning ' (掃除)の仕方または考え方が違うと思う時があります。気候も住む家の様式も違うのですから当然かもしれませんが。

 私があちらで体験した住まいは、床がカーペットの敷き詰めがほとんどでしたが、キッチンなど水拭きできる所もありました。 ' clean the floor ' というとカーペット床は hoover (掃除機をかける)することですが、「 kitchen floor を掃除する」と言う時など、イギリス人はしばしば ' wash the floor ' と言います。私達日本人の感覚だと ' wipe the floor ' 「床を拭く」だと思うのですが。辞書を見るとちゃんと ' wipe ' の意味として私達の言う所の「拭き掃除をする」という意味が一番最初に載っています。でもイギリス人がこう言っているのを聞いたことはあまりなかった気がするのです。

 そして、彼らの掃除の仕方を見ると本当に ' wash the floor ' なのですね。必ず bleach や何かの洗剤を入れて、ぞうきんでもモップでもズブズブにぬれたものを使います。あんなに濡れたままでは仕上げにカラぶきでもするのかしら、と思うとそうではなくて、窓やドアを開けて風を入れて乾かすのです。床は土足で上がるのでまあそれでよいとしても、テーブルも、食器洗い洗剤と湯をいれたプラスチックおけとスポンジで、同じように wash するのを見たことがあります。キッチリと固く絞った台布巾でやり直したかったです。

 日本の家は白木が多く使われており、イギリスのオイルスティン仕上げの建具、床とは違った掃除の仕方に慣れています。「郷に入れば郷に従え」と言いますが、ああいう掃除を平然と見ているのはかなり大変でした。

 もう1つ彼らの変なクセは、指先をなめてツバをつけてなにかを拭き取ろうとすることです。何故あんなことをするのでしょうか? これも見ているのがつらい行為です。
by michikosimon | 2007-07-03 22:19 | 英語 | Comments(0)

whaling

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 GW ではマスコミなどの調子に「インド、中国そしてそれに続いてくるかもしれない第三世界の脅威」という響きを感じます。 Kyoto Treaty を無視しようとしたアメリカの議論の1部がそれでした。

 現在浪費型のアメリカの carbon footprint は per capita 20トン/年です。中国のそれは3トン位、インドは1.2トン位なものの人口が大きいので(ちなみに日本は10トン位)全体としては多量の carbon dioxide を排出しているということになります。そういう国の国民が現状に甘んじていないで西欧型の(エネルギー浪費型の)生活を目指したらどうなるか?先進国だけに排出規制を課すのはおかしいという論理です。
 
 たしかに今のような形での快適な生活を全員に長期にわたって可能にする程地球は資源があるわけではないことは確かです。でも何か割り切れない気持ちがします。それは whaling に対する非捕鯨国の論調を聞く時に似ています。過去に大量のクジラを狩って、油だけ絞って肉は捨ててきた西欧国、クジラ種激減の元を作った国々が、現在の捕鯨国を幾分感情的にも批判する。鯨保護の必要は確かにあるかもしれないのですが、心に何のかげりもなく一方をあのように非難できるのだとしたら、こわいと思います。

d0086231_21263695.jpg 「雪原の行進」の比喩というのを随分まえに聞いたことがあります。世界の人々が雪原を行進する。先頭のグループはだれも歩いていない virgin snow の上を歩けます。気持ちがいいですよね。ところが、雪は列のあとになる程踏みつけられ、かき回されて汚れていき、最後の1団は同じ場所でもドロドロのぬかるみを歩かなければならない、ということです。先頭の集団は先進国、後部のグループはいわゆる第三世界の国の人々です。人間は悲しいかな、平等ではないのです。
by michikosimon | 2007-06-27 22:52 | 英語 | Comments(2)

moral judgments

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 しつこいようですが、前回の ' deserve ' の意味の補足をします。

 この言葉の意味は前にも書いたように ( to have earned something by good or bad action or behaviour ) ' moral judgment ' (道徳的な見方)です。よいことをしたのだからそれに対する「ご褒美」をもらったり、悪いことをしたので「お仕置き」を受けたりしてしかるべきだ、という意味です。

I've been to the gym 3 times every week recently. so I think I deserve a cake.

 真面目に運動している時でもついこのようなことを言ってケーキを買って帰ったりするのでなかなか体重の調整ができません。これは正に 「自分にご褒美」という使い方ですね。

 前回の写真にあるパレスチナの人たちの嘆き ' What did we do to deserve this ?' もこの言葉の「現実的ではなく単に道徳的」つまり「そうあるべきだというだけ」という意味合いをよく表わしています。「ご褒美」や「お仕置き」を受けてしかるべきでも現実にはそうならない場合も多いのが人の世の常です。受けてしかるべきものを受けないというのに留まらず、故もなしに「ご褒美」をもらったり「お仕置き」を受けたり(何と割の合わない歴史を押し付けられたパレスチナ人!)、逆に悪いことをして良い目をみたり、良いことをして不幸になったり ....

 どこかの国の指導者と彼に追従した別の国の指導者の人も、したことを考えれば無間地獄がふさわしい、 deserve すると思うのですが、まあ地獄なんて存在しないですから無理ですよね。 
by michikosimon | 2007-06-25 23:27 | 英語 | Comments(0)

deserve

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 以前 ' deserve ' という言葉の意味をどうしてもわかってもらえなかった体験があります。もしかしたら日英の考え方の違いだったのかもしれません。今日はその点について1言。

' As you have studied so hard you deserve good results in your examination. ....... '

 あるイギリス人の青年が知り合いの(もしかしたらホームステイ先の)受験生に送ったカードだか手紙だかに書かれていた文面を翻訳するよう頼まれた方が私に相談にみえたことがありました。問題の箇所は上記のところで、特に ' deserve ' の意味でした。

deserve:
to have earned something by good or bad action or behaviour

 英和辞典でしらべた上で、その方は「そんなに一生懸命勉強したのだから大丈夫だよ ...」と訳していました。まあおおまかにはそのように受験生の努力を認め、合格を願っていることに反対ではないのですが、ちょっとひっかかったのは、' deserve ' の意味をよりはっきりさせたほうがよいのではと、私がその意味を日本語で懇切丁寧に説明しても、「だから大丈夫だ」という問題の箇所の訳がまったく変わらず、従ってその方が私の説明をおわかりになった形跡が見えなかったということです。

 ' deserve ' は上の定義のように「良いことにも悪いことにも」使われます。すでに起こってしまった「結果」に対して「ああいうことをしてきたのだから当然である」という、「努力が実を結んだ」または「自業自得」だという両用の納得の仕方として用いられ、結果がまだである時には、「良い、又は悪い結果を得る資格がある(本当にそうなるかどうかは別として)」というふうな意味合いになります。受験生の例はこれで、「人事は尽くしたのだからあとは天命を待ちたまえ」、「合格したとしてもぼくは当然だと思うよ」ぐらいの意味であると思います。

 その方はそこをどうしても「合格するよ」としたいと思っていて、何か違うのではと感じていてもどうしてもそこに落ち着いてしまうという状態にありました。私への相談といっても多くの相談同様に「その訳でいいのですよ」という保証を取りたいだけなのかな、と思ったりして、その場は結局妥協してしまいました。

 今考えるとそういう個人の問題ではなく、もしかしたら文化の問題ではなかったのかとも思っています。「合格してもぼくは当然だと思うよ」という言い方はあまりここでは受けないだろうという気がします。高校時代にこういうことがありました。中間だか期末テストで良い成績だった時、友人に「あんなに勉強したんじゃ当然よ!(つまり、私が頭が良いとかいうのではなく単に努力の結果である、誰だってそれだけやればそのくらいの成績を取れるのだ)」と(冗談であるということはわかっていましが)言われたことがあります。
by michikosimon | 2007-06-22 13:06 | 英語 | Comments(0)

Iceberg lettuce

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 右の写真がもう1つの ' Iceberg ' です。誰かが「なあんだ普通のレタスじゃないの」と言いました。まあ日本では「レタス」というとこれですけれどね。イギリスではたいてい Lettuce というより Iceberg という表示で売られています。バラの Iceberg とレタスの Iceberg との共通点は「透明な白さ」でしょうか。

 「なあんだ普通のレタスじゃないの」で思い出したことが1つ:
 
 何年か前になりますが、イギリス人の甥が大学時代の夏休みにアイスクリーム売りのアルバイトをしていろいろ面白い発見があったそうで、話をしてくれました。その中に、多くのイギリス人は vanilla のアイスクリームは「普通の basic なもの」として 「 flavour がない」と思い込んでいるということがありました。ですから ' Which flavour would you like ? ' という質問には vanilla を除外して考える人が多く、うっかり vanilla を薦めたり、選択肢に加えたりすると反発する人もいたということです。「なんでそんな取るに足りないものを買わせようとするんだ!」というわけでしょうか。

 たしかにそういう面はあると思います。普段イギリス式の缶の果物にアイスクリームという pudding の時には「普通のつまらない」 vanilla icecream を買いますが、ハーゲンダッツなどの「 icecream そのものを味わう」ものの時には「ちゃんと flavour のついたの」を買うという人がいました。コショウやナツメグと同様熱帯の exotic な香りである vanilla はいつからこんな風に扱われるようになってしまったのでしょうか?
by michikosimon | 2007-06-21 23:28 | 英語 | Comments(4)

Haworth

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 昨日お話しした「日本人の間では有名なイギリスの観光地がイギリス人の間ではまるで知られていない」という1例は ' Haworth ' です。 

 私が行ったのは1988年の夏で、 Brit Rail を使った1ヶ月の英国1周旅行の時でした。日本で買ったイギリスの旅行ガイドの本を見て、当然のように Haworth を選びました。イギリスの観光地はどこでも日本のように人が多いということはないので、そこも特に他と比べてイギリス人以外の外国人が多かったとかいう印象があったわけではありません。Emily Bronte の住んでいたというのにふさわしい暗い感じの所だったということくらいしか憶えていません。

 それから何年かして親戚が何人かイギリスへ来て、当時私達の住んでいた Bristol 周辺、London そして Haworth を回って帰りました。そのとき驚いたのがイギリス人の知人、友人の彼らの選択に対する反応です。

Where's Haworth ?
What's in Haworth ?
Why didn't they go to the Lake District instesd ?

 ' Haworth ' という地名はイギリス人の間では無名に近いです。ブロンテ姉妹は知っていても、どうして近くにあるもっと行く価値のある(とイギリス人が思っている) the Lake District のほうに行かないのか不思議でならないようでした。もちろん、Emily Bronte で Haworth に行った彼らは Beatrix Potter で the Lake District にも行ってきたと後で聞きました。
by michikosimon | 2007-02-15 17:42 | 英語 | Comments(0)

crab sandwiches

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 写真はイギリス南西部の Cornwall 地方(地図参照)の Polperro というそれはそれは美しい港町です。1994年に訪れた時は前年の大水害からようやく立ち直ったところだったそうですが、その爪痕らしきものは見当たりませんでした。

 そこで友人と私は crab sandwiches /kræbb 'sænwItʃIz/ ( /d/ の音は外に出てはこないが、喉の所で調音されてはいるーサンウィッチではなく、サンの後喉のところで息を飲み込むようにしてからウィッチを出す)を買って食べました。レストランやカフェでテーブルに座って 食べるのではなく、take away (日本語ではテイクアウトと言いますね)でした。店といっても ' Crab Sandwiches ' と手書きの紙の貼ってある窓口から買うので、見本すら置いてありません。

 その crab sandwiches は文字通りの crab sandwiches でした。d0086231_14503796.gif2枚のバター付きのスライスしたパンに茹でるか蒸すかしたカニのほぐし身がたっぷりとはさんであるだけです。彩りとカニの水分よけのレタスすらありません。「イギリスらしいなあ」、と思わずつぶやきました。カリスマシェフが工夫をこらしたかくし味やら a hint of spices やらの入ったソース、カニを引き立てる fresh vegetables もいいですが、こういう素朴な塩コショウだけの味もすてきにおいしかったです。また今と違って昔はカニサンドといってもカニらしきものはほんのわずか入っているだけというものが多かったので、こんな crab sandwiches は夢のような贅沢だったものです。

 日本人の間では有名なイギリスの観光地がイギリス人の間ではまるで知られていなかったり、逆にイギリス人の間で知られた観光地が日本人の間では無名に近かったりすることがありますが、後者の例が Polperro の北の Dartmoor にある Jamaica Innです。Daphne du Maurier (ダフネ デュ モーリア)による同名の小説で知られています。彼女は日本では「レベッカ」で有名です。イギリスでは、「レベッカ」はともかく、この ' Jamaica Inn ' はかなり popular で、私はまだ読んではいないものの、ラジオドラマを聞きました。

 イギリスへお出かけの方、もし時間があるなら、少し遠出をして Cornwall まで行かれては?
by michikosimon | 2007-02-14 23:20 | 英語 | Comments(2)

Burns Night

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 1月25日は Burns Night の日です。Robert Burns は Scotland の詩人で、日本人に最も良く知られた作品は多分 ' Auld Lang Syne ' でしょう。New Year's Day に歌われるもので、日本では「蛍の光」で知られています。

 彼は Scotland の「国民的」詩人で、 Scotland の言語で詩を書いたと言われています。又英語や Scotland なまりの英語の詩も作りました。「国民的」というのは、私がいた当時(20年前)でも、多分今でも、Scotland を England とは別の独立国と考える(考えたいと思う)人たちがいるからです。当時のホストファミリーの娘が Scotland の青年と結婚する時、その弟が「姉が外国人と結婚する」と冗談とも真剣ともつかない顔で言っていました。

 私がこの Burns Night を知ったのはもちろん Scotland の Garvald でボランティアで働いていた時でした。特別な夕食となるのですが、haggis というソーセージのようなものに swede という蕪とさつまいものあいのこのような風味の根野菜が添えられたものをいただきました。

d0086231_17173713.jpg haggis はそれ以前 Scotland 旅行をした時に既に経験していました。太いソーセージのようなもので、スパイスが効いておいしいのですが、材料が何か知っていたらきっと食べられなかったろうと言う友人もいました。羊の臓物を細かく切ったものだということです。

 当時はそんなことはないと思いたいですが、BSE のことを知っていたらどうだったろうか、と現在は思います。

d0086231_17181963.jpg swede はいまも機会があったら又食べたいと思います。マッシュしたもので、シャリシャリとほの甘く、大変結構でした。

 Bristol 時代にも1度だけ Raphael House で食べたような気がします。当時の manager が Scotland が好きで、当日の朝 tartan kilt を着て来たのを思い出します。もし Raphael House でボランティアをしたことのある方、これをお読みになって何か思い出されたならどうぞコメントをお願いします。

 その時 Burns の詩の朗読はあったのでしょうか、覚えていません。これについてもお願いします。
by MichikoSimon | 2007-01-25 17:31 | 英語 | Comments(2)