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most and almost

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× Almost people who were asked said they had enjoyed it.

 このグラフはあるゲームソフトについてのアンケート結果だそうです。よく上の文のように ' almost ' を形容詞のように名詞の直前に使う例をよく耳にします。 これは勿論まちがいです。' almost ' は adverb (副詞)で名詞の直前に来て修飾することはありません。

 何故か「ほとんどの何々」という概念を英語で表わそうとして ' almost ' が出て来てしまうことがよくあるようです。

 普通の言い方、形容詞の ' most ' に変える。これが一番の正解です。

Most people who were asked said they had enjoyed it.

 言い直すのがいやな時は、' almost ' の次に ' all ' を付けて、' Almost all people who were asked said they had enjoyed it ' のように言いたいことの意味を変えずに名詞につなげる方法もありますが、これはサイモンによると間違いではないもののあまり勧められないそうです。1語で済むのをわざわざ2語にして言う必要もありませんから。

 ' almost ' は次のように純然たる副詞として覚えましょう。

I almost fell over. (危うく転ぶところだった)
We're almost there. (もう着いたようなものだ) 
by michikosimon | 2007-01-31 00:19 | イギリスにて | Comments(0)

by and with

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 私も今でも時々間違えるのですが、 ' Simon makes bread with a bread-maker ' の ' with ' が今日のトピックです。これをつい ' by ' としがちなのですね。

 ' by ' も ' with ' も、誰かが何かを「どうやって」するか、について用いられます。ただし、この2語の間にははっきりとした違いがあります。私もそうなのですが、中学校で習った「受け身形」

The dog bit me.
I was bitten by the dog.

 の影響が強烈なのか、「何々によって」という日本語と ' by ' が離れがたく結びついてしまっている気がします。でもここで「何々によって」を少し分析してみましょう。

' method ' と ' tool '

 ' with a bread-maker ' の ' with ' は ' tools or utensils etc ' (道具など)を示します。

 パン焼き器、おたま、鋤鍬、ペンなどの「道具」には ' by ' は使いません。' by ' で示すのは ' method ' (やり方)で、例えば、

She killed the cockroach by hitting it with a slipper.

 のように「どんな方法で殺したか」を示します。 ' with ' がここにも出てきます。「スリッパという道具で」叩いたということです。
by michikosimon | 2007-01-29 22:03 | イギリスにて | Comments(0)

wholemeal

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Simon makes bread with a bread-maker almost every other day. He used to make stone-ground wholemeal bread in an oven in England. We wanted to do it here but it's not easy to get wholemeal flour in reasonable quantities. Some flour manufacturers sell 25 kg bags, which are too much for just the 2 of us. We can occasionally get tiny packets but they're terribly expensive. So instead he mixes lots of black sesami seeds into white flour to make it look brown.
Whatever the colour I love it

 いまでは健康志向が popular なので「白くないパン、ご飯」が fashionable になっているかの感があります。(この fashionable という語の The Importance of Being Earnest の中での似たような使い方は以前紹介しましたよね)

 雑穀飯とか黒五とか全粒粉パンやパスタなどがどこでも手に入るようになりました。20年前、Coventry の町で英語学校への道筋にあるパン屋の看板に書かれている ' wholemeal ' という言葉を「何かしら」と思いながら毎日見ていたのを思い出します。
by michikosimon | 2007-01-28 23:01 | イギリスにて | Comments(0)

handouts

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 Shimizu English School のレッスンは教科書なども使うことは使いますが、半分以上は会話に基いたものです。(会話ゲームの sports English や shopping が「本当の会話」の練習用として行われることもあります。) 
 
 「会話」では生徒の皆さんは毎回話したいことを持ち寄ります。理想的にはあまり完璧に言うことを前もって準備しないで、数語の単語のメモ程度にとどめ、クラスでは「即興で」話すようにすると効果的です。さもないと話すというより「読みあげる」ことになってしまいますから。他の生徒の方もただ黙って聞いていないで、積極的に質問をしたりしてお互いに spontaneous に話を進めます。

 この ' spontaneous ' という話し方こそ私達がもっとも重視するものです。この言葉は;

happening or done without being planned or organized, but because you suddenly feel you would like to do it

 と説明されます。つまり、「ただ急にしたくなって計画や準備なしにしたり、そんな風に起こってしまう」ということです。「即興的に」ということでしょうか。会話はふつうこのようにして起こります。劇のセリフのように前もって何が出てくるのか、どう進むのかわからないものです。

 私達のする会話レッスンはこの「生の会話」を題材として。その中から生徒の英語の問題点を見つけ、指摘、 natural English に訂正していきます。またその際、それを記録し、クラスの終了時に print out して handout を差し上げています。

 生徒の皆さん、ぜひその handout を大事に保存し、繰り返しご覧になって下さい。どんな許可書や参考書類よりも皆さんの英語の向上に役立つものです。皆さんの生活の中から出て来た「生きた文」ですから。そこに繰り返しでてくる様々な mistakes はあなたの弱点を示しています。

 あるクラスの方たちは去年1年の総復習をしたいと言っています。大変結構です。その手始めとしてまず、

1、過去の handouts をザっと見て、自分の発言にハイライトペンで印をつけておく

 ことをお勧めします。他のクラスの方もどうぞ。ご自分の1年間の英語の発言を振り返る第1歩です。
by michikoSimon | 2007-01-28 00:20 | イギリスにて | Comments(0)

sick

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 この ' sick ' という言葉は日本ではアメリカ英語の影響が強くて、イギリス英語での意味がなかなかわかってもらえないようです。イギリス人の中にはこの言葉が「病気一般」に使われているのを聞くと顔をしかめる人もいるかもしれません。サイモンは、映画の Autumn in New York の中で the heroine が涼しい顔で ' I'm sick. ' と言うのを聞いて、顔をしかめました。

 彼が(ほとんど反射的に)そうしたわけは理解できます。イギリス人にとってこの ' sick ' という言葉は右の写真のような状態を意味することが多い言葉だからです。言葉は生活、体験を通じて感覚にも密接につながっていますから、' sick ' と聞くと過去の自分や身の回りの人の「嘔吐」の場面や感覚が浮かび上がってくるのをどうにもできないということはありえます。

 y さん、クラスでノロウイルスの話題が出て、' A lot of people are being sick. ' という文を習ったそうですが、その中の ' be sick ' だけで「下痢」はともあれ、「嘔吐」の方は充分意味しているのです。「病気一般」の意味だったら ' ill ' を使うはずですから。

 さて、イギリスで医者にかかる時に「下痢と嘔吐があります」と症状を説明したい時どう言うかですが、

I've got diarrhea and I've been sick.

 でいいと思います。' sick ' という言葉は他の意味もあって、誤解されるかもしれない、使い方の難しい言葉ですので、自信がなかったら「具合が悪い」と言いたい時には ' ill ' 又は ' not well ' を用いた方が無難でしょう。
by Michikosimon | 2007-01-26 23:09 | イギリスにて | Comments(2)

Burns Night

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 1月25日は Burns Night の日です。Robert Burns は Scotland の詩人で、日本人に最も良く知られた作品は多分 ' Auld Lang Syne ' でしょう。New Year's Day に歌われるもので、日本では「蛍の光」で知られています。

 彼は Scotland の「国民的」詩人で、 Scotland の言語で詩を書いたと言われています。又英語や Scotland なまりの英語の詩も作りました。「国民的」というのは、私がいた当時(20年前)でも、多分今でも、Scotland を England とは別の独立国と考える(考えたいと思う)人たちがいるからです。当時のホストファミリーの娘が Scotland の青年と結婚する時、その弟が「姉が外国人と結婚する」と冗談とも真剣ともつかない顔で言っていました。

 私がこの Burns Night を知ったのはもちろん Scotland の Garvald でボランティアで働いていた時でした。特別な夕食となるのですが、haggis というソーセージのようなものに swede という蕪とさつまいものあいのこのような風味の根野菜が添えられたものをいただきました。

d0086231_17173713.jpg haggis はそれ以前 Scotland 旅行をした時に既に経験していました。太いソーセージのようなもので、スパイスが効いておいしいのですが、材料が何か知っていたらきっと食べられなかったろうと言う友人もいました。羊の臓物を細かく切ったものだということです。

 当時はそんなことはないと思いたいですが、BSE のことを知っていたらどうだったろうか、と現在は思います。

d0086231_17181963.jpg swede はいまも機会があったら又食べたいと思います。マッシュしたもので、シャリシャリとほの甘く、大変結構でした。

 Bristol 時代にも1度だけ Raphael House で食べたような気がします。当時の manager が Scotland が好きで、当日の朝 tartan kilt を着て来たのを思い出します。もし Raphael House でボランティアをしたことのある方、これをお読みになって何か思い出されたならどうぞコメントをお願いします。

 その時 Burns の詩の朗読はあったのでしょうか、覚えていません。これについてもお願いします。
by MichikoSimon | 2007-01-25 17:31 | 英語 | Comments(2)

popular

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 日本語の言葉から英語の言葉を導きだすのはそうたやすいものではありません。ひとつの「意味」に対して日本語と英語の「訳語」をひとつずつ、というのではなく、たとえば「はやっている」という日本語の言葉に対してひとつの英語の言葉を求めるのは、はっきり言って「間違いの素」です。

 ' context ' という言葉があります。日本語では「文脈」とか訳されていますが、言葉はそれひとつだけで存在するものではなく、どのような状況で、どのような文章の中で使われているかによって意味が決まる、ということです。人の話を聞いたり書いた物を読んだりする時には使われた「言葉」から「意味」を了解するという順序になりますが、そもそも「意味」があってそれに対する「言葉」があるのです。

 自分が話したり、書いたりする時は、特に外国語でする時は、「意味」から始めないと「おかしなこと」を言ったり書いたりしかねません。y さん、' Diarrhea is very popular in Japan. ' とクラスで言ったとのことですが、これは本当におかしいです。

 どうしてかといいますと、言いたいことは多分「ノロウイルスのせいか下痢がはやっている(?)」、「下痢が人々の間に蔓延している」、「下痢の人がたくさんいる」ということだろうと思います。まず頭に浮かんだ日本語(日本語ネイティブの間で普通に話す少々高等な日本語)をそのまま使うのでなく、言いたいことの「意味」をはっきりさせるために、まずそれを10歳の子供または日本語初心者の外人向けにやさしい日本語に直してみます。すると「下痢の人がたくさんいる」というようなものになると思います。このほうが idiomatic でないだけ英訳はずっとやりやすいはずです。

There's a lot of diarrhea in Japan.

 でよいと思います。

 ' popular ' と ' diarrhea ' との組み合わせがどうしてそんなにおかしいかというのは ' popular ' の意味のせいです。この言葉には ' liked ' とか ' supported ' とかいう意味が内蔵されています。popular の定義は;

1, liked by a lot of people
2, ( belief, view etc) a lot of people have

 などとなっています。「ジーパン」とか「60年代の音楽」などにはあてはまります。

 ノロウイルスにやられて医者に行くとしたら症状を説明するのに英語で何と言うのか、についてはまた回を改めて。

 明日は ' Burns Night ' についてです。 
by MichikoSimon | 2007-01-24 14:59 | イギリスにて | Comments(2)

one - son - won

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 久しぶりに「問題のある発音」です。この3語に共通する母音は /ʌ/ です。

one /wʌn (ワン)/ - son /sʌn (サン)/ - won /wʌn (ワン)/

 /ʌ/ は日本語の「ア」よりは口の中の方で作られます。口の先とのどの真ん中位の所です。

 ' one ' の発音を間違えるひとはあまりいません。' once ' も ' none ' も「オンス」とか「ノン」と言う人はめったにいないのに何故か' son ' は半分位の確率で /sɒn (ソン)/ と発音され、' won ' にいたってはほぼ100%の人が /wɒn (ウォン)/ と言います。テクストがない「会話」でも同じです。スペルを思い浮かべながら発音しているのでしょう。

 ' won ' の音は間違えるのに不思議に ' wonderful ' はほぼ完璧です。言葉によってスペルなど見もしないものもあれば、しげしげと見るものもあるということでしょうか。' one ' とか ' wonderful ' のように日本語の中にとけ込んでしまったような言葉は前者で、' son ' や ' won ' はあまりなじみのない言葉として頭の中にアルファベットが浮かび、それを読んでいるということだと思います。

 そういうことなら対策はただ一つ、この2語を頻繁に使うようにすれば良いのです。

She won the race. (写真は東京国際マラソンです)

 スポーツの話題などいいですね。新聞を読みながらでも、テレビを見ながらでも、' ...... won. ', ' ....... won. ' と口の中で言ってみるだけでもそのうち違いが出て来ると思います。 
by MichikoSimon | 2007-01-23 23:07 | イギリスにて | Comments(2)

a citizen of the world

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' I'm a Sekaijin. ' (私は世界人です。)

 これはサイモンが小学生の子供たちにインタビューされた時の答えの1つです。彼は去年ボランティアである小学校に行きました。ゆとりの時間の活動なのでしょうか、英会話の時間のことでした。子供達の半年間の成果を用いて招待された外人をインタビューしようというものです。上の答えに対する質問はもちろん;

Where are you from/do you come from?

 で、普通の答えは;

I'm from England/I come from England. または
I'm English. でも構いません。

 ところが、サイモンはこう言いたくないのです。彼は実際誰に対しても言いません。英国の長い帝国主義の歴史、そして最近の、アフガニスタン、イラク侵略にみられるあからさまなアメリカ帝国主義追随を恥じています。英語を習っている子供相手だからといって上のようには言いたくない、そこで考えだしたのが ' I'm a Sekaijin. ' です。日本人だけにしか通じませんけれど。

 もちろん英語教師としての配慮も忘れたわけではありません。クラスでは生徒たちは ' a ' を落とすのは絶対に許されません。

 「世界人」、政治的ナショナリズムを拒否する人、を英語でいうとしたら、タイトルの ' a citizen of the world ' でしょうね。' cosmopolitan ' という言葉がありますが、これはサイモンの場合は当てはまりません。この言葉は政治的な意味は含まず、様々な国や地域を経験しているという意味です。

Simon says that he is a citizen of the world.

 サイモンからクレームが来ました。上の ' I'm a citizen of the world. ' はもともとは Charles Chaplin の言った言葉だったそうです。記者達に彼は英国人かアメリカ人かどちらなのか聞かれ、こう答えたということです。

Simon says that Chaplin said he was a citizen of the world.
by MichikoSimon | 2007-01-22 23:39 | イギリスにて | Comments(0)

the dishes

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 おとといの記事で予告した wash up の別の言い方を紹介します。

do the dishes

 です。' dish ' という言葉はたしか学校で「食べ物を盛る食器で、plate より深くて bowl よりは浅いもの」というような意味だと習った覚えがあります。

 しかし右の写真( dishes を現します)を見ると違っています。plates や cutlery もあれば cups もあるしsaucepans、plastic containers さえあります。そして大事なのが、鍋をよく見るとわかるのですが、汚れていることです。

 ' the dishes ' (この場合 the は取ることはできません)は

' all the plates, cups, bowls etc that have been used to eat a meal and need to be washed '

 と定義されます。「食後の洗い物」のことです。「これをする」という場合動詞は ' do ' をとります。

The cook never does the dishes.

作らずに食べた人が皿洗いをする、これは鉄則です。
by MichikoSimon | 2007-01-21 13:48 | イギリスにて | Comments(0)