<   2007年 06月 ( 21 )   > この月の画像一覧

stuff

d0086231_22301985.jpg270

 以前 ' staff ' について書きました。意味はともかく「数」についての理解が不十分だと自信をもって使えません。

 今日は一字違いの ' stuff ' です。発音は下記のように勿論違います。
staff /stæf/
stuff /stʌf/

 さて、' stuff ' ですが、非常に便利な言葉です。

1, substance
2, things

 たとえば、今日サイモンと「味の素」のことを話していた時「グルタミン酸ナトリウム」という言葉が思い出せませんでした。名前を知らないで説明する時でも何かの名詞が要りますよね。「しょっぱくない塩(イギリスでは味の素をこのように表現したひとがいました)」と言われている「もの、物質」というように。または。

Shall I give the white stuff to her ?

 これは実際の発言で、Scotland で同僚の care worker が先輩の staff にある障害者の少女に浣腸を施すべきかを訊ねた質問です。たしかに白い物質でした。当の少女がこれを聞いたとしても、おどろおどろしくなくてよいと思いました。

 2は、単数でも複数でも何かの「物」をひとまとめにして表わす場合、「旅行に持って行く物」、「家財一式」など。

How do you think you're going to fit all that stuff into a car ?

 その他、見たり聞いたり話したりする「内容」やあらゆる種類の「活動」も表わします。
 
 年を取ると増えて来るとかいう「あれ」という言葉に似ていませんか? ' stuff ' 自体は uncountable ですが、数えられるもの、数えられないものの両方のかわりに使えますし、数えられる物の集まりとしても使えるとても便利な物です。明確なものの名前が思い出せない時やいちいち長い名前を言いたくない時などにいいですね。

 ただし、直前に出てきた名詞を受ける時は勿論代名詞を使って下さい。そうしないと話のつながりがわからなくなってしまいますから。

 写真は ' stuff bags ' です。山登りの好きな方などにはおなじみかもしれません。この ' stuff ' は動詞で、「詰め込む」という意味です。ダウンの寝袋やジャケットなどをギュっと押し込む袋です。
by michikosimon | 2007-06-29 23:21 | イギリスにて | Comments(0)

offset

d0086231_20245998.jpg269

 最近 GW 関連の ' offset ' という言葉が飛び交っているようです。どこかの首相が carbon dioxide emission を50%削減するという提案をしたとかいうことを聞きましたが、そのように数字を示されて、具体的に何かをしなければならなくなると、何とかそれを逃れようとする輩が出てくるものです。排出枠の売り買いができていいはずだとか言って、なかなか従来のやり方を変えようとしません。

 そのような考え方からこの言葉がよく使われるようになったのではないでしょうか。

offset;
If something such as a cost or sum of money offset another cost, sum etc or is offset against it, it has an opposite effect so that the situation remains the same.

 つまり、たとえある面で carbon dioxide emission が増えたとしても、別の面でそれを減らせば総計的には変わらない、ということです。

 既に Prince Charles や Gordon Brown が、彼らの広大な城や世界を飛び回る生活のことを訊ねられて、' offset ' するつもりなので批判には当たらない、とか答えたというニュースを聞きました。' offset ' するにはお金を払います。するとそのお金を使ってどこかに植林してかれらの排出した carbon dioxide をゆっくりとすってくれるというわけです。そういう仕事をする会社だか団体があるのだそうです。

 ほんとうにそんな「免罪符売り」のようなものがあるのでしょうか? もしそうで、しかも誠実に植林をしたとしても、なんの解決にもならないではありませんか。私達は排出量を「大幅に減らす」必要があるのです。

 エチオピアの carbon dioxide emission が年間わずか 0,1トンという農民ではなく、上の2人のような「削減の余地のある」人々が、金にまかせて現在の贅沢を維持しようとするなら、起こることは歴史の繰り返しです。先進国の ' offset ' のためにアジア、アフリカ、南米などの国に植林が公汎におこなわれ、住民は土地を奪われて生きられなくなってしまうでしょう。

 写真はこの ' offset ' という idea を茶化した(?)へんな事業の宣伝です。' cheat ' というパートナーを裏切る行為をお金を払うことによって offset (お互いを裏切らないカップルを support することによって neutral にする)してあげます、という趣旨です。

 たいていの人が「これはおかしい」と思うでしょうが、植林による offset も似たり寄ったりという気がします。
by michikosimon | 2007-06-28 21:23 | イギリスにて | Comments(0)

whaling

d0086231_21262155.gif268
 
 GW ではマスコミなどの調子に「インド、中国そしてそれに続いてくるかもしれない第三世界の脅威」という響きを感じます。 Kyoto Treaty を無視しようとしたアメリカの議論の1部がそれでした。

 現在浪費型のアメリカの carbon footprint は per capita 20トン/年です。中国のそれは3トン位、インドは1.2トン位なものの人口が大きいので(ちなみに日本は10トン位)全体としては多量の carbon dioxide を排出しているということになります。そういう国の国民が現状に甘んじていないで西欧型の(エネルギー浪費型の)生活を目指したらどうなるか?先進国だけに排出規制を課すのはおかしいという論理です。
 
 たしかに今のような形での快適な生活を全員に長期にわたって可能にする程地球は資源があるわけではないことは確かです。でも何か割り切れない気持ちがします。それは whaling に対する非捕鯨国の論調を聞く時に似ています。過去に大量のクジラを狩って、油だけ絞って肉は捨ててきた西欧国、クジラ種激減の元を作った国々が、現在の捕鯨国を幾分感情的にも批判する。鯨保護の必要は確かにあるかもしれないのですが、心に何のかげりもなく一方をあのように非難できるのだとしたら、こわいと思います。

d0086231_21263695.jpg 「雪原の行進」の比喩というのを随分まえに聞いたことがあります。世界の人々が雪原を行進する。先頭のグループはだれも歩いていない virgin snow の上を歩けます。気持ちがいいですよね。ところが、雪は列のあとになる程踏みつけられ、かき回されて汚れていき、最後の1団は同じ場所でもドロドロのぬかるみを歩かなければならない、ということです。先頭の集団は先進国、後部のグループはいわゆる第三世界の国の人々です。人間は悲しいかな、平等ではないのです。
by michikosimon | 2007-06-27 22:52 | 英語 | Comments(2)

per capita

d0086231_22441188.jpg267

 我が家では GW ( global warming, 地球温暖化)対策のためできることをしようというので、エネルギー消費を抑え、ゴミを出さないように勤めることを始めました。いまさらと言わずに小さなことでも続けることで何か違いが作れると信じています。ここ数十年で私達の暮らしはすっかり変わりました。小さい頃の暮らしのレベルに戻るのはそれ程途方もないことではないでしょう。

 サイモンも近頃この問題のことをよく話題にします。いくつかの GW vocabulary があって、その1つが ' per capita ' です。今日はこの言葉について。

per capita;
( formal ) for or by each person in a particular place

 フォーマルな言葉、普段使いではない言葉とあります。おそらく ' capita ' は Latin (ラテン語)の「頭」という語からきているのでしょう。日本語でも「一人頭(ひとりあたま)」という言葉がありますし(最近ある人の失言の中にありました)、もう少し普通の英語なら ' per person ' や ' per head ' とも言います。

 GW を理解するにはこの ' per capita ' という考え方がキーポイントの1つになってきます。詳しくはまた明日。
by michikosimon | 2007-06-26 22:52 | イギリスにて | Comments(2)

moral judgments

d0086231_22354371.jpg266

 しつこいようですが、前回の ' deserve ' の意味の補足をします。

 この言葉の意味は前にも書いたように ( to have earned something by good or bad action or behaviour ) ' moral judgment ' (道徳的な見方)です。よいことをしたのだからそれに対する「ご褒美」をもらったり、悪いことをしたので「お仕置き」を受けたりしてしかるべきだ、という意味です。

I've been to the gym 3 times every week recently. so I think I deserve a cake.

 真面目に運動している時でもついこのようなことを言ってケーキを買って帰ったりするのでなかなか体重の調整ができません。これは正に 「自分にご褒美」という使い方ですね。

 前回の写真にあるパレスチナの人たちの嘆き ' What did we do to deserve this ?' もこの言葉の「現実的ではなく単に道徳的」つまり「そうあるべきだというだけ」という意味合いをよく表わしています。「ご褒美」や「お仕置き」を受けてしかるべきでも現実にはそうならない場合も多いのが人の世の常です。受けてしかるべきものを受けないというのに留まらず、故もなしに「ご褒美」をもらったり「お仕置き」を受けたり(何と割の合わない歴史を押し付けられたパレスチナ人!)、逆に悪いことをして良い目をみたり、良いことをして不幸になったり ....

 どこかの国の指導者と彼に追従した別の国の指導者の人も、したことを考えれば無間地獄がふさわしい、 deserve すると思うのですが、まあ地獄なんて存在しないですから無理ですよね。 
by michikosimon | 2007-06-25 23:27 | 英語 | Comments(0)

deserve

d0086231_1221333.jpg265

 以前 ' deserve ' という言葉の意味をどうしてもわかってもらえなかった体験があります。もしかしたら日英の考え方の違いだったのかもしれません。今日はその点について1言。

' As you have studied so hard you deserve good results in your examination. ....... '

 あるイギリス人の青年が知り合いの(もしかしたらホームステイ先の)受験生に送ったカードだか手紙だかに書かれていた文面を翻訳するよう頼まれた方が私に相談にみえたことがありました。問題の箇所は上記のところで、特に ' deserve ' の意味でした。

deserve:
to have earned something by good or bad action or behaviour

 英和辞典でしらべた上で、その方は「そんなに一生懸命勉強したのだから大丈夫だよ ...」と訳していました。まあおおまかにはそのように受験生の努力を認め、合格を願っていることに反対ではないのですが、ちょっとひっかかったのは、' deserve ' の意味をよりはっきりさせたほうがよいのではと、私がその意味を日本語で懇切丁寧に説明しても、「だから大丈夫だ」という問題の箇所の訳がまったく変わらず、従ってその方が私の説明をおわかりになった形跡が見えなかったということです。

 ' deserve ' は上の定義のように「良いことにも悪いことにも」使われます。すでに起こってしまった「結果」に対して「ああいうことをしてきたのだから当然である」という、「努力が実を結んだ」または「自業自得」だという両用の納得の仕方として用いられ、結果がまだである時には、「良い、又は悪い結果を得る資格がある(本当にそうなるかどうかは別として)」というふうな意味合いになります。受験生の例はこれで、「人事は尽くしたのだからあとは天命を待ちたまえ」、「合格したとしてもぼくは当然だと思うよ」ぐらいの意味であると思います。

 その方はそこをどうしても「合格するよ」としたいと思っていて、何か違うのではと感じていてもどうしてもそこに落ち着いてしまうという状態にありました。私への相談といっても多くの相談同様に「その訳でいいのですよ」という保証を取りたいだけなのかな、と思ったりして、その場は結局妥協してしまいました。

 今考えるとそういう個人の問題ではなく、もしかしたら文化の問題ではなかったのかとも思っています。「合格してもぼくは当然だと思うよ」という言い方はあまりここでは受けないだろうという気がします。高校時代にこういうことがありました。中間だか期末テストで良い成績だった時、友人に「あんなに勉強したんじゃ当然よ!(つまり、私が頭が良いとかいうのではなく単に努力の結果である、誰だってそれだけやればそのくらいの成績を取れるのだ)」と(冗談であるということはわかっていましが)言われたことがあります。
by michikosimon | 2007-06-22 13:06 | 英語 | Comments(0)

Iceberg lettuce

d0086231_22491130.jpg264

 右の写真がもう1つの ' Iceberg ' です。誰かが「なあんだ普通のレタスじゃないの」と言いました。まあ日本では「レタス」というとこれですけれどね。イギリスではたいてい Lettuce というより Iceberg という表示で売られています。バラの Iceberg とレタスの Iceberg との共通点は「透明な白さ」でしょうか。

 「なあんだ普通のレタスじゃないの」で思い出したことが1つ:
 
 何年か前になりますが、イギリス人の甥が大学時代の夏休みにアイスクリーム売りのアルバイトをしていろいろ面白い発見があったそうで、話をしてくれました。その中に、多くのイギリス人は vanilla のアイスクリームは「普通の basic なもの」として 「 flavour がない」と思い込んでいるということがありました。ですから ' Which flavour would you like ? ' という質問には vanilla を除外して考える人が多く、うっかり vanilla を薦めたり、選択肢に加えたりすると反発する人もいたということです。「なんでそんな取るに足りないものを買わせようとするんだ!」というわけでしょうか。

 たしかにそういう面はあると思います。普段イギリス式の缶の果物にアイスクリームという pudding の時には「普通のつまらない」 vanilla icecream を買いますが、ハーゲンダッツなどの「 icecream そのものを味わう」ものの時には「ちゃんと flavour のついたの」を買うという人がいました。コショウやナツメグと同様熱帯の exotic な香りである vanilla はいつからこんな風に扱われるようになってしまったのでしょうか?
by michikosimon | 2007-06-21 23:28 | 英語 | Comments(4)

Iceberg

d0086231_2115710.jpg263

 きのうの日記にあるバラは ' Iceberg ' というものです。20世紀の銘花の1つにもかぞえられている花で、イギリスの園芸書には次のようにあります。

Blooms: 25 petals, white, medium-sized, slightly fragrant.
Foliage: Medium-green, glossy.
Health: Prone to disease
Growth: Vigorous, branching.

' Quite simply, the most popular white Floribunda of our time. The pink-tinged buds open to flat white blooms, the quantity and continuity being quite outstanding. ... '

 会話にはあまり使われない専門語が沢山出て来ますが、バラに興味のある方、挑戦してみて下さい。日本語の園芸書を読み慣れている方は案外スっとわかるのではないでしょうか。

d0086231_21153190.gif この名前は勿論一般名詞の ' iceberg ' (左)から来ています。実はバラのほかにもう1つ ' Iceberg ' と呼ばれるものがあるのです。それについてはまた明日お話しします。
by michikosimon | 2007-06-20 21:50 | イギリスにて | Comments(0)

It's survived

d0086231_23133355.jpg262

I took this picture today of one of the roses in front of our English school. When I wrote about it on the 25th of April it had bad rose scales and was almost dead. I tried several remedies and some good friends gave advice but it didn't get any better.

But suddenly a few weeks ago it started sprouting lots of tiny leaves and soon had a lot of flower buds. The plentiful flowers of this first flush are a good deal smaller than usual, but I'm delighted. It's 10 years old and had a similar problem before once. It has now to survive the summer which may be a very hot one. But I do hope it does.
by michikosimon | 2007-06-19 23:16 | イギリスにて | Comments(0)

I'd better apologize

d0086231_9392794.jpg261

 ' I'd ' は ' I had ' です。

 どこかでこの言い方の危険性について読んだことがあります。日本語訳の「したほうがよい」に惑わされて(日本語訳の「したほうがよい」の用いられ得る状況、社会的意味までも同じはずだと思い込んで)相手を怒らせてしまいかねない使い方をしてしまうことがあるというものです。その注意は当たっています。

 ' someone had better do ' ( ' to do ' ではありません)の意味は2つあります。

1, used to give advice about what someone should do
2, used to threaten someone

 中学、高校で習った「したほうがよい」は1の意味です。ですが、ただの should と違って、これには2の意味の感覚がまとわりついていて、 ' You'd better ... ' と言われた人は何となく「しなさい、さもなくば ......(こわいよ)」という「脅し」を感じるのでしょうね。社会的にそのように脅されてもしかたがないとされている子供、目下や部下など社会的に「命令される立場にある」人達なら別ですが、そうでないとかなり頭に来る言い方になってしまいます。

 主語が ' I ', ' we ' なら安全です。' I'd better apologize. ' と自分に言い聞かせてもらいたい人は沢山いますね。「社会的に」がジャマをしてそうしない人、そう出来ない人もいる(いた)ようですが。
by michikosimon | 2007-06-18 10:15 | イギリスにて | Comments(0)