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a watershed

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 昨日の ' landslide ' に続いてもう1つ似通った分野の言葉のことをお話します。

 ' watershed ' というのは地学、地理学用語で、写真のような「分水嶺」を意味します。しかしこの言葉はそのような術語としてよりも、象徴的に ' an event or period when important changes or improvements happen in history or in someone's life ' として使われることが多いようです。

 私自身この言葉をはっきり覚えているのは、 college の sociology の時間、' voting behaviour ' の講義の時の板書ででした。確か Ms Thatcher が選ばれた時の選挙の話だったと思います。それ以前にもこの言葉には新聞上で目にしたことはあるのですが、「分水嶺」としか理解しておらず(それでも記事の意味はわかるので)俚諺、掛詞、連想語の類の言葉の遊びのようなものだと思っていました(イギリスでの最初の年にイギリスの新聞の headlines の言葉遣いについてそのようなこともあると習いました)。' watershed ' がそれだけで(『「分水嶺」の如きもの』というのではなく)独立した意味があるのだと知った瞬間でした。

 昨日と今日の言葉は次のように使えます。

It was a landslide victory over the LDP.
It might be later remembered as a watershed.
by michikosimon | 2007-07-31 22:07 | イギリスにて | Comments(0)

a landslide victory

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 これは選挙用語です。新聞などで何度か目にしたのを覚えています。

 ' landslide ' というのは写真のように ' a sudden fall of a lot of earth or rocks down a hill , cliff etc. ' のことです。日本語で言うと「地滑り」ですね。

 そして、タイトルのように ' victory ' が一緒でなく単独の ' landslide ' でも ' a victory in an election in which one person or party gets a lot more than all others ' をも意味します。何故「地滑り」が「勝利」と結びつくのか、むしろ「敗退」の方がふさわしいのではないか、と思うのですが。

 ' a landslide defeat ' という言葉はないのか,と辞書を繰っていたら(サイモンによるとそういう言葉はないそうです)あることに気が付きました。' defeat ' は ' failure to win ' であることもあり、' victory over somebody or something ' であることもあるということです。つまり「負けること」のこともあり、「負かすこと」のこともあるというわけです。そういう意味では「地滑り」は相手を押しつぶすものなのですね。
by michikosimon | 2007-07-30 21:40 | イギリスにて | Comments(0)

Life's back.

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I had thought one of my trees was dying and I had stopped hoping for its recovery. But yesterday I noticed some wonderful signs of life. Lots of tiny buds have just appeared. You can see from these two photos I took today how different it is from a distance compared to close up.
It is called a ' Karin ' tree in Japan and I'm not sure if there are the same or similar trees in Europe.
by michikosimon | 2007-07-27 22:38 | イギリスにて | Comments(2)

I've got some good news

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 ' news ' が uncountable nouns の1つだということは頭でわかっていてもなかなか自然にそう使うのは難しいですね。「選挙のニュース」、「イギリスの水害のニュース」というように、日本人にとっては1つ2つと数えたいという気持ちのほうが強いと思います。でもこれがダメなのです。' a news ' ということはありえません。 

 私がこれを覚える方法をお教えしましょう。次の2文です。' gardening ' のほうが ' news ' よりも uncountable っぽい気がします。とにかく ' a news ' と言うのを避けたいですね。

I've got to do some gardening tomorrow.
I've got some good news ( about one of the trees in the garden ).

 ' good news ' だけでも通じますが、ずっと以前に書いたように、英語らしい英語を話すには、things in general 以外なるべく冠詞を抜かさないように習慣付けることが必要です。' some milk ' とか ' some rice ' , ' some washing ' のように。
 
 どちらも私がよく言うことです。皆さんは皆さんなりに工夫してみて下さい。

 私が今日サイモンに言った some good news の中身については明日お知らせします。
by michikosimon | 2007-07-26 18:51 | イギリスにて | Comments(0)

call back/call again

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 20年位前まだ Coventry という所にいた時のことです。そこの英語学校で、' call back ' という言葉がネイテブのあいだでもしばしば間違って使われる、と聞きました。' call again ' と言うべきところをつい ' call back ' と言ってしまうのだそうです。

 その英語学校の教師によれば、たとえば電話で相手がいなかった時に、

No problem, I'll call back later. と言うのは間違いで、
No problem, I'll call again later. と言わねばならない、ということでした。

 その時は「ああその通りだ」と思いました。' back ' という副詞は普通 ' return ' という意味合いで使われることが多いものです。' go and come back ' のように「或る所まで行って、そこからもといた所に戻る」ということです。' back ' の前と後では action の方向が逆になることになります。

 ところが、今回この表現を書くにあたって調べていると、辞書に ' call back ' という phrasal verb があるのを発見しました。意味は ' to telephone someone again, especially because one of you was not in or was busy ' と、まさにあの教師の言った「間違った使い方」の通りです。間違っていなかったのですね。

 副詞の ' back ' にもたまに ' again ' の意味で使われる場合もあると出ていました。

 教師の方が間違っていたのでしょうか? たぶんこの答えは「言葉は生きている」ということではないかと思います。日本語でも「食べれる」は間違いで「食べられる」と言わなくてはならないとかいう論争がありましたが、「食べれる」を使う人が増えてしまえばこれが(文法的にはともかく)「外国人のための日本語」で教えられるべき表現になってしまいます。よく使われる「食べれる」が理解できないと困りますからね。同じようなことが英語でも起こったのかもしれません。

 というわけで、

No problem, I'll call back later. も、
No problem, I'll call again later. も

 両方使えます。
by michikosimon | 2007-07-25 22:20 | イギリスにて | Comments(2)

snapdragon

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 ' spider plant ', ' bleeding heart ' に続く日英の発想の違い「花の名前」第3弾です。右の写真を見ておわかりの方も多いと思いますが、これは「金魚草」です。私もこの命名に賛成です。花の色によって感じは違うでしょうが、この植物にふさわしい名だと思います。

 ところが、英語では ' dragon ' なのですね。金魚は西洋にはいなかったのでしょうか?「龍」といっても恐ろしいというより「東洋風の華やか」なものとしてでしょうね。ただこれがどうして ' snapdragon ' なのか調べてみたら、次のように出ていました

' Snapdragon is an annual flower that children love because they can snap open the flowers like puppets. Snapdragons endure cool weather and are widely planted for winter flower colors in mild-winter areas.'

 ' snap open the flowers like puppets ' のところを(私にはそういう経験がないので)サイモンに聞いてみました。彼によると、まだ開いていない花の下の方をグっと握るか掴むかすると花がフワっと(まるで puppets のように)開くのだそうです。日本でも子供達は金魚草をこんなふうにして遊ぶのですか? それとも私が忘れているだけなのでしょうか?

 ともかくも冬場の可愛らしい花です。 
by michikosimon | 2007-07-24 18:57 | 英語 | Comments(2)

polling station

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 今度の日曜日は日本の将来にとってきわめて重要な転回点となる参院選挙の日です。

 ところで、1990年から1991年にかけて私はイギリスの労働党( the Labour Party )の党員になりました。自国民に限るなどということはないのですね。もっとも私はそれほど政治的な人間ではありませんし、「何でも見てやろう」式のいささか不真面目な member でした。

 それにもかかわらず地域の党員の方々はとても温かく、パーティーやらいろいろな活動に参加させていただき本当に有り難いと思いました。そして沢山の政治的 vocabulary を習いました。

 その1つがこの ' polling station ' です。「投票する」という言葉は ' vote ' ですが、「投票所」は ' vote ' を使わず ' poll ' という動詞を使います。

poll
to try to find out what the public thinks about a subject by questioning a large number of people

 ここにある ' a subject ' は政治的な問題とは限らないのですが、これが名詞の ' poll ' となると政治に関するものが中心となります。そして ' the poll(s) ' になるとズバリ「国政選挙」を意味し、' go to the polls ' は ' vote in an election ' の意味になります。
by michikosimon | 2007-07-23 22:33 | イギリスにて | Comments(0)

I wished you were here.

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 これは旅行先からの絵葉書などに書く決まり文句です。その旅が素晴らしいものであれ、そうでもないものであれ「貴方がここに一緒にいたらなあ」という「ありえない願望」を表わすぶんです。絵葉書を出す当の相手が今ここにいないことは当然だからです。

 というわけで、この ' you were here ' という clause は「現実ではない願望の内容」を表わしており、その時制は「現実、事実」つまり普通の内容を示す文における時制とは違うあつかいを受けます。

 例えば、この ' you were here ' という仮想現実の場合には「時制の一致」(主文の時制と clause 内の動詞の時制を一致させる)の適用を受けません

I want to minimize my carbon footprint.
I told them that I wanted to minimize my carbon footprint.

I wish you were here.
I wrote that I wished you were there.

 両者の違いおわかりになると思います。
by michikosimon | 2007-07-20 21:25 | イギリスにて | Comments(0)

Here you are/Here it is

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 ' Here you are. ' と ' Here it is.' が混用されているようです。こういう極く当たり前の慣用句は1度間違えて覚えてしまうと、後辞書を引いたり参考書などでわざわざ調べることもなく、注意してくれるおせっかいな人でもいないかぎりなかなか気付くことさえないことが多いものです。

' Here it is.'
 
 これは日本語で言うと「あった!(いた!)」にあたります。何かを探していてそれが見つかった時に言う言葉です。物によって ' it is ' のところは変わります。複数の物の時には ' Here they are.', 男の人の場合は ' Here he is.', 「君を探していた」という時には ' Here you are.' にもなります。

' Here you are. '
 
 日本語の「どうぞ(お取り下さい、召し上がって下さい)」です。何かを提供する時の表現です。

 以上のことから、' Here it is.' を ' Here you are.' の代わりに使ってはいけないことがわかります。探し物をしている人に「ああ、それならここにあるよ」と教えてあげる(見付けてあげる)時にはよいのですが、何でも手渡す時に使えるわけではないのです。

 多分間違えて覚えたきっかけは、例えば、「あら切符はどこかしら?」という状況になりがちな検札の場面の dialogue などからくるのではないでしょうか。「あっ、あった!」と言って、「どうぞ」と言わずに(たいてい日本人は言いません)車掌に切符を渡すという対話です。「ああ、' Here it is.' も ' Here you are.' と同じだ!」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか?
by michikosimon | 2007-07-19 22:05 | イギリスにて | Comments(0)

selection of friuts

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 先週 ' fruit ' について書いた際に「 ' fruits ' と言うことはほとんどない」と言いました。その後何かモヤモヤした感じ(イギリスにいた時時々 ' fruits ' と聞いたことがあるような感じ)から離れられなかったのですが、やっとそれを思い出しました。' selection of fruits ' です。サイモンもこれは fruits のほうがいいと言っていました。

 ' selection of fruits ' というのは pudding の甘いものの代わりに果物が出るもので、写真は朝食の buffet のそれです。昔勤めていた Raphael House という care home ではバスケットに入った幾種類かの果物が回ってきて皆それぞれに好きなものを取るという形でした。

 食事を作る側からすれば、最も簡単な pudding です。ただし手抜きの感を与えないようにあまり頻繁には行われませんでした。The manager がメニューの調整をしていましたから。

 もう1つ時々この selection of fruits にする利点は果物かごの整理と入れ替えが定期的にできることです。イギリスではどこの台所にもたいてい大きめのバスケットやボウルに季節の果物が盛ったものが置いてありますが、これは多くの場合単なる飾りになっています。最初のホストファミリーの家でも、誰かがそこから何か取って食べているのを見たことがありませんでした。1度主婦が痛みかかったリンゴをむいて食べているのを見たきりです。かごの整理と入れ替えをしていたのでしょう。他の人に聞いてもたいてい似たようなもので、皆かなりひどくなってからはじめて、食べるか捨てるかしなければと考えるとか言っていました。不思議だと思いましたね。

 ところで、7月10日の記事の中に挙げた ' fruit cake, fruit bread, mixed fruit jam ' では「名詞が形容詞的に他の名詞の前につくときには( 5 pound note, 10 penny coin のように)単数形をとる」という原則によっても ' 単数形の fruit ' となります。

 このように selection of fruits のような例はありますが、日本のみなさんは fruits と言わない練習をこそするべきだと思います。
by michikosimon | 2007-07-18 22:44 | イギリスにて | Comments(0)