<   2008年 02月 ( 20 )   > この月の画像一覧

キャベツと牡丹

d0086231_042106.jpg 411

 花の命名についてちょっと思ったことをお話しします。

 右の写真は「葉牡丹」ですよね。今が盛りです。これが英語で何と呼ばれるか御存知ですか? なんと ' ornamental cabbage ' (デコレーションしたキャベツ)なんですね。確かにキャベツの仲間ということは、青虫も寄って来るし、わかるのですが。あまり面白くない名前ですね。

 「折り鶴蘭」と ' spider plant ' もそうですが、私は花の一般的な名前については、日本のそれに軍配をあげたくなります。

d0086231_0422868.jpg ところで、食べ物についてはこれが逆になります。

 左の写真は「芽キャベツ」ですが、これを英語圏の人達はあまり「キャベツ」と認めたくないらしく、' brussels sprout ' と呼びます。「ブリュッセルの芽」とでもいうのでしょうか。

d0086231_9535666.jpg 日本ではおそらく農家の方や家庭菜園をしている方でなければ、「芽キャベツ」が実際にどのような形状をしているのか知らないことが多いのではないかと思います。私も初めて見た時にはびっくりしました。イギリスは Suffolk の小さな村の八百屋で、50-60 cm 長もあるこれがそのまま売られていました。

 これを見たら、キャベツというよりやはり sprouts という見方の方が適当に思えてきます。これも今が旬でおいしいですね。

追伸
先日スーパーで「芽キャベツとケールのかけ合わせ」という野菜があったので買ってきて食べてみました。柔らかくてケールのほの苦みがあるものの甘みもあっておいしいものでした。これならイギリス人も「小さいキャベツ」と認めるのではないでしょうか。
by michikosimon | 2008-02-29 01:01 | イギリスにて | Comments(3)

That's about it/all 1語入れれば大違い

d0086231_20542223.jpg 410

 今日のこの表現も「おしまい」を意味します。

used to tell someone that you have told them everything you know

 「大体こんなところで、これ以上は/この他には知りませんね」というような意味で、自分の提供できるインフォーメーションの終わりの宣言です。もちろん informal な言い方です。

 こんな表現の必要は結構あるものです。辞書には次のような sample sentence がありました;

He was a quiet chap, married with kids. That's about it, really.

 こんな少しの情報でもよいし、もっと多くても構いません。ともかくも、「これでおしまい」ですよと言っているのです。多分主観的には「あまり多くを知っている訳ではない」という気持ちがあるので「これでおしまい」と言えるのでしょうね。

 私はサイモンに「〜って何?」などと聞かれる時、終わりにこう言いたくなることがよくあります。やはり文化的に目の付けどころが違うというのか、日本人があまり注目しない、したがってあまりよく知らないことを知りたがる傾向があります。今となっては大分慣れましたが。

 よく日本人がへんてこな質問に答えられないと ' Aren't you a Japanese ? ' と言う外国人がいますが、本気で言っているのではないことを祈ります。

 昨日 ' That's it ' を私がつい間違えて使ってしまいがちだったと書きましたが、それはこの ' That's about it/all ' を使うべきだった場面のことです。
by michikosimon | 2008-02-27 21:49 | イギリスにて | Comments(0)

That's it 怒って打ち切る

d0086231_1715632.jpg 409

 今日の言葉 ' That's it ' は強い怒りをあらわします。「もうこれまでだ」とでもいった感じです。

 意味は辞書にはこうあります;

used when you are angry about a situation and you do not want to continue

 もちろんこれは「言われる言葉」であって、「書かれる言葉」ではありません。

 私は、多分色々な所で聞いて耳覚えはしていたものの、よく ' That's all ' と混同してしまうことがありました。「外人だ」ということで本気にとられなくてよかったと思います。
by michikosimon | 2008-02-26 20:08 | イギリスにて | Comments(0)

That's all これでおしまい

d0086231_2220481.jpg 408
 
 まだまだ「おしまい系」の表現はあります。

 ' That's all ' は初級会話にも出て来る言葉で、深く考えずに覚えてしまうことが多いかと思います。shopping situation で出てくることが多いですね。' Anything else ? ' などと聞かれて ' That's all, thank you. How much ? ' と言う展開になります。意味としては「これだけです」、「これで終わりです」となりますが、それほど強い「打ち切り」の感じはありません。

 けれど時々その感じを強く出したいという場面もあります。そんな店員がいるのかと思いますが、「これだけですか?」などと聞かれたら(こういう目にあった人の話を聞いたことがあります)、「これだけです!」って強く言いたくなりますよね。または、次々と別のもの ( another ) を買わせようとするしつこい店員に向かってとか。ずっと以前行ったギリシャの土産物屋を思い出します。

 この that は「あれ」という、話し手から距離をおいたものを指すのではなく、' used to talk about a person, thing, idea etc that has already been mentioned or that the person you are talking to knows about already ' つまり「既に話の中に出てきて聞き手が知っている人、もの、事柄を指す」ものです。

 idiom 化したからなのか、この that は複数のものも受けます。

 この表現は買い物の場面でなくとも使えます。話したいことはこれで終わりだ、と言う時などにもよいですね。
by michikosimon | 2008-02-25 22:49 | イギリスにて | Comments(0)

Thank you 充分うかがいました stop 系

d0086231_2132199.jpg 第 407 話

 はやいもので、ブログを開始して以来407回目をむかえました。ご支援有り難うございます。

 おわり系、打ち止め/打ち切り系、stop 系といろいろな言い方ができますが、要するに何かを断ち切ることを意味する表現を紹介していますが、今日もその1つについてお話します。stop するものは自分のもの/がしていることの場合も他人のもの/がしていることのこともありますが、今日のは他人のしていることです。

 ' Thank you ' と言って他人の話し続けようとするのを止めることは日本でもあると思いますが、イギリスでも同じです。する方もされる方もとてもイヤな ' Thank you ' の使い方ですね。

 15年程前ロンドン大学でイギリスの日本語教師達の conference があって、そこでこの ' Thank you ' を聞きました。

 会場で質疑応答の際1人の日本人教師が英語で何かを報告していました。ところが、彼女の話は少し度を超えて長々と続いています。聞いている私達は段々不安になってきました。何か不快なことが怒りそうだったからです。いつ終わるともしれぬ speech を主催者(ロンドン大日本語課?)としてはそのままにしてはおけないことは明らかでしたから。

I wished the professor wouldn't embarrass her too much.

 結果はというと、あまりうまくはいかなかった、と思います。その ' Thank you ' がもう少し早い段階で、もう少し柔らかい調子で言われたのならよかったのに。日本語課の教授はギリギリまで何もしないで私たちをジリジリさせておいて、あまりにもキッパリと話を切りすぎた感がありました。彼女の言っていることも色々な調査結果を含んだ価値のあるものだったかもしれないのに、このきつい ' Thank you ' のせいで彼女の presentation のまずさだけが浮かび上がってしまったようです。

 それにしても彼女はこの report を何故英語でする必要があったのかと思います。日本人の日本語教師が大部分で、日本からの guests 何人かと主催者である日本語を解するロンドン大学日本語課だかの教員達の大会だったのに。 
by michikosimon | 2008-02-22 22:51 | イギリスにて | Comments(0)

It's been very nice to talk to you 打ち止め系

d0086231_21251183.gif406

 人と一緒に何かをしている時、たとえば立ち話など、「この辺で又明日にしましょう」的なことを言って打ち切りたいことがありますよね。何回かに分けてこういった「打ち止め、打ち切り」系の表現を紹介したいと思います。

It's been very nice to talk to you.

 これをはっきり思い出せるのは、右の絵のように、イギリスは Bristol の住まいの裏の奥さんと立ち話をしていた時です。初対面での chat でしたが、10分位すると彼女は上の表現を使って、にっこりして、家に戻っていきました。ずっと後になって、あれは「ではこの辺で。」という意味だったのだということを現地の英語学校(多分)で聞きました。

 何かの理由を並べ立てたりする(子供を迎えに行く時間ですから、とか)ことなく、私から良い印象を受けましたという好意的な微笑みに疑問を抱かせることなく(話を打ち切ったのは個人的な理由からではないと確信させる)、ある時間話を楽しみサっと止める、スマートなやりかただなと感じました。 
by michikosimon | 2008-02-21 21:58 | イギリスにて | Comments(4)

last おわり系

d0086231_12433458.gif405

 ずっと以前、時間について take と last との違いを説明して欲しいとサイモンから乞われて書いたことがあります。今振り返ってみると、語感からの説明もあるなと思います。

 食べ物などがどこまで「保つ」かという基準として「賞味期限」、「消費期限」という言葉が定着しています。食品製造会社などの数々の違反事件によってその定着がさらに強固になったようでもあります。右の図、縮小したのでちょっとボケていますが、に示されているように、これらは「ここまでで安全に、おいしく食べられるという期間はお終いになる」というある1点を想定しています。

 " イチゴは1日、卵は1週間、梅雨は1ヶ月、人のうわさは75日保つ/続くとか言いますね。安倍政権はどうなのでしょう? " と書きましたが、その期間を過ぎると食べ物は腐ったり、梅雨は終わったり、人の噂は消えたりするということが、「保つ、続く」ということなのです。

 これに対して take のほうは、まあ考えようによっては「それだけ待てば結果(旅行先に着くとか、食事ができあがるとか)が得られるという意味での終わりがあるのかもしれませんが、「終わり系」というより「ちょっとガマン系」としたほうが思い出し易いと思います。
 
by michikosimon | 2008-02-20 15:02 | イギリスにて | Comments(0)

the other(s) この一番をもって、本日の打ちい〜止〜めえ〜

d0086231_2153660.jpg404

 最近は相撲は見ないのですが、このブログを書いていて、結びの一番の前の立行司の口上の調子を久しぶりに思い出しました。

 昨日述べたように、' another ' は「この他にも残っている」感じがあり、 ' and ' は普通「これでおしまい」の「打ち止め」の合図です。

 another は an other ( one of others ) というように「オープンエンド」の、つまり others がいくつあるとは示されていないのですが、その一つだということです。

We can go there another time.

 旅行に行って一見の価値あるスポットを総て見ることなどできませんよね。そんな時慰めのように上のようなことを言うことはありませんか? 「今度来る時に行けばいいわ」。

 これに対して、 ' the other(s) ' は「一つだけしかないもの」の印の ' the ' が付いていることからもおわかりのように「残りのすべて」を表わします。「これっきり」、「打ちい〜止〜めえ」なのです。

 ' the ' の付かない ' others ' というのも時々目にすると思います。これは一般的に ' other people or things ' のことで、the others とはまた違った「打ち止め」感のない「オープンエンド」の感触です。

Some of these oranges taste better than others.
All animals are equal, but some animals are more equal than others.

 2番目のは George Orwell の ' Animal Farm ' の一節です。 ' some ' も ' others ' も特定されない漠然とした区別にすぎません。

 今日はタイトルに反して「のこった」感触をもつ語の話になってしまいましたが、次回は「打ち止め」系の言葉について述べたいと思います。
by michikosimon | 2008-02-19 22:30 | イギリスにて | Comments(0)

Tomorrow's another day のこったのこった

d0086231_1831469.jpg403

 'Tomorrow's another day ' というのは前回取り上げた ' Gone With The Wind ' の最後の Scarlett O'Hara の独白のそのまた最後の言です。これは作者が創った表現ではなく、そういう成句、決まり文句、ことわざの一つだということです。

' This proverb means that even though bad things may happen today, tomorrow is a new day and it is a chance to start again or there will be more opportunities to do something. It is often used to cheer someone up after something bad has happened to them.'

 何もかも失っても、明日という日はまた新たに始まる、というわけですね。Scarlett の強さと同時に絶望的なもろさを示して印象的な言葉です。

d0086231_2295963.jpg さてこの ' another ' という言葉ですが、これは ' an other ' がくっついて出来たものです。つまり、 ' others のなかのひとつ ' 。冠詞の ' a ' が「たくさんある同種類のもののうちの非特定のひとつ」であるのと同じです。

 学校で ' one, another and the others ' というのを習ったことと思います。「太郎と次郎と残りの兄弟全員」のように、4つ以上のものについて3つに分類する時にわかり易いですね。

 この言葉は私にとって「まだ他にも同様なものがある」という「これで終わりでない」感じ、相撲で言えば「のこったのこった」の感じがあります。

You can have another piece.
It's dirty. Can you pass me another mug ?

 ときにはこの感じを声音に表わさないといけない場合もあります。

I bought some milk, some flour, half a dozen eggs, a pound of butter, and a packet of dried raisins.

 上の文では赤い部分を「のこったのこった」の感じに言わないと、聞いている人は最後まで付いて来てくれません。「のこったのこった」の感じとは、読点の前の言葉を疑問文の終わりのように上げ調子で、言います。

 最後の干しブドウの前の ' and ' は「これでおしまい」の「打ち止め」の合図です。「打ち止め」の感じは、 ' raisins ' を下げ調子で言うことによって得られます。

...... ⤴, ....⤴, ....... ⤴, ..... ⤴, and .⤵.
by michikosimon | 2008-02-18 22:43 | イギリスにて | Comments(0)

Gone With The Wind

d0086231_14152110.jpg402

 昨日の ' gone ' についてもう少し私の中にあるイメージを紹介します。言葉に付随するイメージが豊かであればある程使い勝手も良くなっていきます。

 ひとつは、今は亡き Princess Diana の第一王子がまだ小さかった頃のことです。当時彼はトイレの水洗で物を流すことを繰り返していたそうです。時々(詰まるのか?)スタッフが掃除をすると、ダイアナ妃の身の周りの物が色々、靴まで、出て来たとか。彼女は怒りも叱りもせず、クスクス笑いながら、王子の ' It's gone, GONE! ' とはしゃぐのを見ていた、という記事を何かで読みました。大きな物は流れて行かずに戻って来たのでしょうが、王子にとっては gone (なくなった、消えちゃった)のコンセプトを楽しんでいたのでしょう。

 もうひとつは ' Gone With The Wind ' という本/映画です。これは私が高校時代に大変はやりました。私も当時のクラスメート同様はまって、無理を承知で原書まで買いました。もちろんロクに読まなかった(読めなかった)のですが。

 この物語は、私のおぼろげな記憶では次のようになります。ヒロインは最後になってやっとあることに気付きます。長い間すぐ手の届くところにあった、彼女の人生で最も大切なものになるべきであった愛が、それと悟った時には既に手遅れで、消えてしまっていた。南北戦争後それ以前のなつかしい世界が、もはや決して再現されることのないものになってしまったように、すべては gone with the wind (風とともに去ったのだ)。

 Prince William の無邪気な ' gone ' と違って、ほろ苦い ' gone ' です。「幸運の女神の前髪」という言葉をも思い起こさせます

 私が初めて買った英語の原書である Gone With The Wind はその後どうしたのでしょうか。随分長くみていません。人に譲るか売るか捨てるかしてしまったのでしょうか?

I wonder where it's gone.

 そう言えば「佐川君からの手紙」という本(かなり評判になった本だったと思います)は、「お母さん、あの帽子はどこへ行ったのでしょうか?」というキャッチフレーズで宣伝されていませんでしたっけ。
by michikosimon | 2008-02-15 14:56 | イギリスにて | Comments(2)