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the north Pole, a pole stuck in the ground ?

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d0086231_18325124.jpg今日は残りの半分をします。

1、' I suppose it's just a pole stuck in the ground?'
 「 the North Pole って地面に突き刺さっているただの棒だと思うんだけど、どうだろうか?」

2、' Sure to be a pole,' said Rabbit,' because of calling it a pole, and if it's a pole, well, I should think it would be sticking in the ground, shouldn't you, because there'd be nowhere else to stick it.'
 「そう、棒であるということはだね」と Rabbit 「 the North Pole つまり棒って呼ばれているんだからね、もしそれが棒なら、そうだねえ、地面に突き刺さっていると考えるのがいいんじゃないかね、だって他のどこに突き刺さっているというんだい」

3、' Yes, that's what I thought.'
 「そう、ボクもそう思ったんだ」

4、' The only thing,' said Rabbit,' is, where is it sticking?
'

 「問題はだね」と Rabbit 「どこに突き刺さっているのか、だね」

d0086231_1833980.jpg 解説

 やさしい言葉しか使っていないのに、正確に読まないと理解するのが難しいですね。生徒さんの1人がこの本と ' Harry Potter ' series を読んでいて、両者の違いをこう言っていました、「 Winnie-The -Pooh は単純な語彙でも難しく、Harry Potter は沢山の複雑な語彙でも読むのは易しい」。

 確かに例えば2の番号の Rabbit のセリフなど、この本独特のものです。以前 buzzing-noise のところで引用したのと似ています。私達が普通考えないような「哲学的な」、何かの本質を突き止めようとする内容なのですね。because 文が多く、理屈っぽい。フワっと何となく想像力では読めないので、頼るのはただ the Use of English つまり正確な英語の使い方です。

 英語をマスターしたいのならうってつけの教材だと思います。

 ところで the North Pole とは(普通こういう言葉は書かれるときにはただ North Pole となり、読まれる時に the が付け加えられます。ここでもそうしてもいいのですが、the の有る無しは日本人の弱点なのであえて the を省略しませんでした);
 
North Pole;
the most northern point on the surface of the earth, or the area around it
by michikosimon | 2009-02-26 19:27 | イギリスにて | Comments(2)

Rabbit looks important 重要人物(?)っぽい

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d0086231_16415480.jpg ' sort of ' の辞書の定義は下記のようになります。

sort of;
(especially British English) used when you are not sure you are using the best word to describe something
 (たとえば「何々はこうこうである」などと言いたいとして、「こうこう」というのが最も適切な言葉かどうか確信が持てない時に使われる表現)

 はっきり「〜である」などと言い切れないと思うときに使う言葉です。ちょっと日本語に訳しにくく、場合によって色々な訳になり得ます。ここは Winnie-The-Pooh の1節からこれを学んで下さい。

As soon as he had finished his lunch Christopher Robin whispered to Rabbit, and Rabbit said ' Yes, yes, of course,' and they walked a little way up the stream together.
 Christopher Robin はお昼を食べてしまうと Rabbit に耳打ちしました。Rabbit は「はいはい、いいですよ」と言って、2人は一緒に小川の上流の方へ少し歩いて行きました。

' I didn't want the others hear,' said Christopher Robin.
 「他の人達(動物達?)に聞かれたくなかったんだ」と Christopher Robin 。

' Quite so,' said Rabbit, looking important.
 「もっともですな」と Rabbit、Christopher Robin にとって重大事を相談すべき頼りがいのある先輩といった風です。

' It's - I wondered - It's only - Rabbit, I suppose you don't know. What does the North Pole look like? .......
 「実は,どうかなと思ったんだけど、ただちょっと、Rabbit、君は知らないだろうねえ。the North Pole って一体どんなものなんだろう?」

' Well,' said Rabbit, stroking his whiskers, 'Now you're asking me.'
 「ああ」と Rabbit はヒゲをしごきながら「今君はボクにそれを尋ねているんだね」。

' I did know once, only I've sort of forgotten,' said Christopher Robin carelessly.
 「(知らないわけじゃなくて)それが何だかわかってはいたんだけど、なんというかその、ど忘れしちゃったんだ」と Christopher Robin は思いきってい言ってしまいました。

' It's a funny thing,' said Rabbit, ' but I've sort of forgotten too, although I did know once.'
 「これは面妖な」と Rabbit、「けどボクもねえ、そのど忘れというのをしたんだ。確かに the North Pole がどんなものだか知っていたんだけれどね。」

 解説

 Rabbit の「そのど忘れというの」という訳は Christopher Robin の言うところのといった意味です。2回目の ' sort of forgotten ' なのでそうしてみました。Rabbit にしてみれば Christopher Robin さまさまでしょうね。' I don't know ' という絶対言いたくない言葉をうまく言わないですむ方法の手本を示してくれたのですから。

 前にも書いたかもしれませんが、この1節をわたしは涙が出る程好きです。登場人物(動物)が皆いとしくて胸がキュンとなってしまいます。

 何回もしつこいようですが、特にこの Rabbit と Christopher Robin の2者のオリジナルのイラストは、Disney のに比べると、格段に味があります。
by michikosimon | 2009-02-25 18:07 | イギリスにて | Comments(0)

sort of forgotten 「知らない」とは言いたくない

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d0086231_2011248.jpgd0086231_20114177.gif さて下の引用部分は ' sort of ' が副詞として使われているところです。他にもあるでしょうが、私にとって印象的だということで選びました。少し長いですが、以前と同じくまずご自身の力で読んでみて下さい。

sort of;
(especially British English) used when you are not sure you are using the best word to describe something

( Christopher Robin は動物たちを率いて ' Expedition ' に出かけます。' the North Pole ' を探しに行く探検なのですが、彼自身 the North Pole が何かわかっていません。そこで途中こっそり Rabbit に聞いてみることになります。)

As soon as he had finished his lunch Christopher Robin whispered to Rabbit, and Rabbit said ' Yes, yes, of course,' and they walked a little way up the stream together.

' I didn't want the others hear,' said Christopher Robin.

' Quite so,' said Rabbit, looking important.

' It's - I wondered - It's only - Rabbit, I suppose you don't know. What does the North Pole look like? .......

' Well,' said Rabbit, stroking his whiskers, 'Now you're asking me.'

' I did know once, only I've sort of forgotten,' said Christopher Robin carelessly.

' It's a funny thing,' said Rabbit, ' but I've sort of forgotten too, although I did know once.'

' I suppose it's just a pole stuck in the ground?'

' Sure to be a pole,' said Rabbit,' because of calling it a pole, and if it's a pole, well, I should think it would be sticking in the ground, shouldn't you, because there'd be nowhere else to stick it.'

' Yes, that's what I thought.'

' The only thing,' said Rabbit,' is, where is it stcking?'

 日本語訳と解説は明日以降致します。

 2年程前やはりこの物語のこのあたりを引用して ' just ' という言葉の使い方の1例を紹介したことがあります。この Expedition の結末の部分もありますので興味のある方、どうぞ御参照下さい。
by michikosimon | 2009-02-24 20:34 | イギリスにて | Comments(0)

Oh that sort !  あああれか

619

d0086231_16303783.jpg お約束の日本語訳と解説をします。ここに挙げる日本語訳は、きれいな日本語を目指すというより、英語の原文を理解していただくということを主眼としています。解説の便宜上番号をふってあります。

 ある朝 Pooh が Christopher Robin の家に行くと彼は玄関前で長靴を履いているところでした。

As soon as he saw the Big Boots, Pooh knew that an Adventure was going to happen, .....
 その大きなブーツを見たとたん、プーは何か大きなことがこれから起こるのだということがわかった。

 そして、Christopher Robin は厳かに言います、
 
1、" We are all going on an Expedition, " said Christopher Robin, ........
  「ボク達はみんなでこれから探検に行くんだ」

 Pooh は森のみんなを集めるメッセンジャーの役目を仰せつかり、まず Rabbit の所へ生きます、

2、" Hallo, rabbit," he said," Is that you?"
  「こんにちは、ラビット、君かい?」
3、" Let's pretend it isn't," said Rabbit, " and see what happens."
  「そうじゃないということにしようじゃないか、そしたらどうなるか見てみないか?」
4、" i've got a message for you."
  「君にことづてがあるんだ」
5、" I'll give it to him."
  「彼に渡しとくよ」
6、" We're all going on an Expotition with Christopher Robin!"
  「ボクらはみんな Christopher Robin と一緒に Expotition に行くんだ」
7、" What is it when we're on it?"
  「そんとき何に乗るんだって?」
8、" A sort of boat, I think," said Pooh.
  「ボートみたいなものだと思うんだけど」
9、" Oh that sort." ..........
  「ああ、あの種のそれか .....」

解説
1、' go on an expedition ', これは go on ..... 例えば go on a trip などのような熟語です。' Big Boots ', ' Adventure ', ' Expedition ' などが大文字で始まっています。 これは多分 Pooh たちをも含めた子供の世界での言葉づかいを模したものではないでしょうか。

3、これはちょっとひねくれた面白い物言いですね。' Let's pretend it isn't me ' 「呼びかけられている者はボクじゃない ..... 」ということで、これをまともに考えると頭がおかしくなりそうです。Rabbit らしさが現われています。

5、' a message for you ' なのですが、pretending it isn't me なので、give it to him となるのです。 

6、Christopher Robin の言葉を性格に繰り返したつもりが、やはり少し間違えていますね。
   Expedition → Expotition

7、ここが「一番笑って欲しいところ」です。
1で示した go on を文字どおりに(?)受け取って「何かに乗って行く」と解したわけです。Pooh の言った Expotition が何だか聞き取れなくて What is it ? 「その乗り物は何?」という質問をしています。「それに乗っている時のそれって何?」といったとこるでしょうか。

8、7の答えです。Pooh には Expotition が何かの見当はついていたのでしょうか? ともかくもここで Rabbit によりそれが「乗り物」であるということになりました。そこで、「ボートの1種だと思う」ということになりました。

9、Oh, that sort と、Pooh のわかったような答えを follow しています。、あたかも Expotition がどんな種類のボートかわかっているかのように

 如何でしたか? 明日は sort of のもう1つの使い方が含まれた、もう少し長い引用を紹介します。
by michikosimon | 2009-02-23 18:14 | イギリスにて | Comments(0)

Expedition, a sort of boat ?

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d0086231_11465511.jpg 昨日の ' a sort of fish ' の例に使われている ' sort of ' について紹介します。

a sort of;
(especially British English) used when describing someone or something in a not very exact way

 「誰か又は何かをこうこうであると言い/書き表わす時に使われるが、非常に正確にそうするのではない」

 つまり「だいたいこんなもの」という風な、あいまいなしかたでです。 ' a sort of fish ' で、「はっきりした魚」というよりは「魚のようなもの、まあ1種の魚」と言うようなことです。「魚」と言い切れないとかそうは言いたくないとか、そんな場合に便利な言い方です。

 この ' a sort of ' の忘れ難い例として、Winnie-The-Pooh のなかの1節を挙げたいと思います。この1節はある時イギリスのラジオ番組でも取り上げられていました(発達心理学というまったく違う観点からでしたが)。この ' Expedition to the North Pole ' は、多分とてもよく知られた場面なのでしょう。

 ある朝 Pooh が Christopher Robin の家に行くと彼は玄関前で長靴を履いているところでした。

As soon as he saw the Big Boots, Pooh knew that an Adventure was going to happen, .....

 そして、Christopher Robin は厳かに言います、
 
" We are all going on an Expedition, " said Christopher Robin, ........

 Pooh は森のみんなを集めるメッセンジャーの役目を仰せつかり、まず Rabbit の所へ生きます、

" Hallo, rabbit," he said," Is that you?"
" Let's pretend it isn't," said Rabbit, " and see what happens."
" i've got a message for you."
" I'll give it to him."
" We're all going on an Expotition with Christopher Robin!"
" What is it when we're on it?"
" A sort of boat, I think," said Pooh.
" Oh that sort." ..........

 おかしいですね。' We're all going on ' なので、' a sort of boat ' ですか。Pooh らしいです。もう1カ所 ' Let's pretend it isn't ' というところもいかにも Rabbit らしさがあらわれています。

 日本語訳と解説を付けても良いのですが、来週にしたいと思います。まずこの、やさしい英語で書かれていながら意味の深いというか、ある意味哲学的ともいえるこの物語を、そのままあじわうことに挑戦なさってみてください。
by michikosimon | 2009-02-20 12:31 | イギリスにて | Comments(0)

(a) sort of これまたイギリス的

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d0086231_11275246.jpg 今日から多分数回 ' (a) sort of ' という言葉について書きたいと思います。

 これは、私は長い間気付かなかったのですが、British English の言葉だということです。どうりで私達のスクールの授業で私が ' a sort of fish ' などと言うと、新しい生徒の方はほとんど「エッ?」とけげんな表情をされるはずです。' a kind of ' と言い直すと皆さん「アア」とホっとされた顔になったものでした。

 ' sort ' というのは;

sort;
(especially British English) a group or class of people, things etc that have similar qualities or features; type

 「タイプ」と同じような意味です、つまり「似た性質や特徴のある、ものや人などのグループや階層」だそうです。

 ' kind ' と同じと考えて大丈夫です。

 さて、今日は簡単な introduction のみで、詳しい話は次回からに譲りますが、この表現は ' quite ' のような使い方もされます。

 それは同様に spoken and informal なので frequently used で、外人でも簡単に伝染して使ってしまわせる力を持っているようです。私もクラスで、気を付けていても多分使っているのではないかと思います。 「なにか、よくわからないけれど変な音が動詞の前に聞こえることがある」という覚えのある方、たぶんそれは sort of でしょう。quite の方がまだ意識的にコントロールできるような気がします。

 右上は my favourite children's book の ' Winnie-The-Pooh ' です。この本の中の表現がこの言葉について特に忘れ難いので、いくつか取り上げることになると思います。

 今まで何回かこの本のキャラクターのイラストを使ってきました。一番よく出回っているディズニーのものは使ったことがないことからもおわかりのように、私はディズニーの Winnie-The-Pooh のイラストはきらいです。この本の類い稀なエッセンスをぶちこわしにした単なるダイジェスト版にしているような気がするからです。イラストだけで本文は読んだことはないので、故ない批判かもしれませんが。
by michikosimon | 2009-02-19 12:11 | イギリスにて | Comments(0)

good honest bread and insincere praise

616

d0086231_1951410.jpg 人の性格の叙述以外の honest と sincere の意味ですが、まず honest は ' work ' に関して使われます;

honest;
(about work) honest work is done without cheating, using your own efforts

 ' without cheating ' つまり「ごまかしをしないで」、自分でちゃんとした work ですね。

 ' work ' をただ「仕事」と訳してしまうと「仕事の結果生み出したもの」という意味が除外されそうなのでこのままにします。

 例としては ' an honest day's work ' などというのもありますが、よく ' good ' と一緒に ' good honest bread ' なんて言うのを聞くことがありますし、私も使います。きちんと本物のバターや卵などを使い、香料、添加物などでそれらしくしたものではない、というような意味でしょう。ずっと以前 ' crab sandwiches ' について描いたことがありますが、もしかしたらそれも good honest sandwiches だったのかもしれません。本当に crab meat しか入っていないものでしたから。

 さて ' sincere ' のほうですが、こちらは下の定義のように ' feeling, belief, statement ' などについて使われます;

sincere;
a feeling, belief, statement etc that is sincere is honest and true, and based on what you really feel and believe

 例としては sincere admiration, sincere desire などがあります。日本語に訳してさまになるかわからないのですが、「心からあがめること、心から希求すること」といった意味でしょう。

 時には逆から考えると理解しやすいこともあります。 sincere の否定は ' insincere ' ですが、' insincere praise ' という言葉の意味を考えてみます。

 ' insincere praise ' とは ' praise which is not honest and true, and not based on what you really feel and believe ' という意味と考えられます。念のために insincere を引くと;

insincere;
pretending to be pleased, sympathetic etc, especially by saying nice things, but not really meaning what you say

 とより具体的です。

 ' insincere praise ' とは「心にもないお世辞」みたいなもので、口ではさかんに美しい言葉で褒めたたえて「感動した」なんて言っているのですが、その実全然感動していないんですね。お芝居をしているのです。

 このように sincere とは逆の insincere ( praise ) の意味から、なんとなく抽象的でぼんやりした sincere の意味がくっきりと浮かび上がってきたりすることもあります。
by michikosimon | 2009-02-17 20:50 | イギリスにて | Comments(0)

honest/sincere 違い

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d0086231_2121069.jpg 少し前にいただいたコメントにお答え致します。' honest ' と ' sincere ' という形容詞の意味の違いについてです。

 2つとも「人の性格」についての意味とそれ以外の「物事」についての意味があります。今日は前者をします。まず辞書の定義を見てみましょう。

honest;
( character ) someone who is honest does not lie or steal etc.

sincere;
someone who is sincere is honest and says what they really feel or believe

 ' honest ' が「嘘を言わない」ことなのは当然としても、「盗みをしない」ことも含めるのですね。

 そして ' sincere ' は honest であり、かつ「自分の本当に感じていることや信じていることを言う」ということです。つまり自分の気持ちや信条について嘘を言わない、ということでしょうか。

 このへんにこれら2つの言葉の違いが見えます。

 「事実に反することを言わない」のが honest であり、「自分の気持ちや信条に反することを言わない」のが sincere である、と。

 こういうことはこれらの言葉の日本語の訳語からもなんとなく窺えるのですが、それを言葉で説明するのはまた別のはなしでしょう。英英辞書はそんな時にも役に立ちます。どうぞお試し下さい。

 明日はこの2語が人の性格の叙述以外に使われる場合の意味についてお話しします。
by michikosimon | 2009-02-16 21:30 | イギリスにて | Comments(1)

I'd rather not ていねいなお願いへのていねいな断り方 

614

d0086231_2142749.jpg 昨日の記事中 ' It's not too big for you at all. I rather like the way it fits you. ' のところをうっかり読み違えていました。「大きすぎることはないですよ。そういう風に(ゆるやかに)フィットするところがいいんじゃないかなと思いますけれど」という解釈に訂正致します。すみませんでした。

 さて、' rather ' が「やや formal 」な言葉ということでしたが、そのことをしっかりと摺り込むのに ' I'd rather not ' という表現はうってつけではないかと思います。

 「英語にも敬語があるの?」とびっくりなさる方もおられるかもしれませんが、もちろん英語にも「丁寧語、丁寧表現」はあります。誰にでも同じように話しても構わないというふうには社会はできていません。

 例えば「人にものを頼む言い方」にも丁寧度がいくつかあり、そのうち普通最上とされているのが ' Would you mind ....ing .... ? ' という表現です。

Would you mind standing please ? 「お立ちいただけますか?」

 この質問は私達の Sports English style では「変則」の類に入っています。そのまま意味も考えずにストレートに Yes I would/No I wouldn't では「社会性のある」受け答えにはならないのです。

 ' mind ' という動詞が ' feel annoyed ' であることにも注意してください。「お立ちいただけますか?」は意訳で、より正確に言うなら「お立ちになることがご不快となるでしょうか?」とでもなるでしょう。

 ですから、「立っても良い」と思うなら、答えは No となり、「立つのはイヤ」なら、答えは Yes になります。が、しかし、No は構いません(実際は No, I wouldn't はおかしいので、No, I don't mind it at all というのが Sports English style の答えです。一般的には短く Not at all がよく聞かれます)が、' Yes ' と言うのはかなり反社会的(?)な、つまりけんか腰ともとられる答えです。「ええ、立つなんて不快ですわ」。いくら自分は英語のよくわからない外人だといってもこんなことは言わない方がいいです。

would rather;
if you would rather do or have something, you would prefer to do it or have it,

 さきの Yes の答えは、つまり「立ちたくない」ことを伝える答えは;

I'd ( would ) rather not ( stand ). 「できましたら立ちたくないのですが」

 が socially acceptable でしょう。

 こういう意味で ' rather ' と ' formal ' が私の中ではすんなりと結びつくのですが、皆さんは如何でしょうか。

 ' Would you mind ... ' とか ' I would rather ... ' とか ' would ' が多用されていますが、これは「丁寧に」ものを頼む/断ることに由来します。ストレートに「 .... してください」ではなく「もし .... をお願いしたらお気を悪くされますでしょうか」というふうな間接的な持って回った言い方にするための「条件法」を使用しているのです。

 久しぶりに ' prefer ' が出ました。ある映画で用いられたこの言葉の印象的な場面を、御興味のある方はどうぞご覧下さい。
by michikosimon | 2009-02-13 23:12 | イギリスにて | Comments(0)

rather quite と似ていて、ちょっと formal

613

d0086231_14494368.jpg さて、quite と似た「扱いの難しそうな」副詞について調べたり、実際に使われたのを聞いた記憶をたどったりしてみました。

 ' pretty ' は多分アメリカ英語っぽいのか、イギリスではあまり体験の記憶がないので省きます。

rather;
quite, fairly

 ' rather '、これはよく聞きました。そして考えてみると ' quite ' と同じく積極的、消極的両用です。「考えてみると」というのは、実地に学んだ言葉から帰納的に「言葉の使い方の法則」を導きだしたり、辞書などに出ているそれを確認したりという操作のことをいいます。

 「積極的、消極的両用」は quite の場合 ' very ' と ' fairly ' (「とても」と「ちょっと」)という程度の点でのものでした。

  rather の場合の「積極的、消極的両用」とは、上と少し違って ' used about things they like very much ' と ' suggesting something is bad or unsuitable ' という意味の点でのものです。強いて日本語で言うなら「少し悪い=どちらかといえば悪い、あまりよくない」と「良い、大好きとはっきり言わず、まあまあでしょうと言う感じ」といったところでしょうか。

It's rather cold.    「少し寒いです。(私はもう少し温かい方がいい)」
I painted it myself - I'm rather pleased with it.  「自分で描きました。割といいと思いますけれど」

 quite と違って口語に使われても ' fairly formal ' な言葉なので、上の2例にしても遠慮がち(?)に聞こえるのですが、これは「強さの程度」の違いではないと思います。社交性のような配慮がそう感じさせるのではないでしょうか。

You're driving rather too fast. 「少し速すぎますよ」
It's not too big for you at all. I rather like the way it fits you. 「大きすぎることはないですよ。そういう風に(ゆるやかに)フィットするところがいいんじゃないかなと思いますけれど」

 「両用」と言いましたが、「社会性的配慮」と考えれば上の2例も積極的、消極的とか頭に置かなくてもすんなり理解できるのではないでしょうか。
by michikosimon | 2009-02-12 15:58 | イギリスにて | Comments(0)