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昨日の ' gone ' についてもう少し私の中にあるイメージを紹介します。言葉に付随するイメージが豊かであればある程使い勝手も良くなっていきます。 ひとつは、今は亡き Princess Diana の第一王子がまだ小さかった頃のことです。当時彼はトイレの水洗で物を流すことを繰り返していたそうです。時々(詰まるのか?)スタッフが掃除をすると、ダイアナ妃の身の周りの物が色々、靴まで、出て来たとか。彼女は怒りも叱りもせず、クスクス笑いながら、王子の ' It's gone, GONE! ' とはしゃぐのを見ていた、という記事を何かで読みました。大きな物は流れて行かずに戻って来たのでしょうが、王子にとっては gone (なくなった、消えちゃった)のコンセプトを楽しんでいたのでしょう。 もうひとつは ' Gone With The Wind ' という本/映画です。これは私が高校時代に大変はやりました。私も当時のクラスメート同様はまって、無理を承知で原書まで買いました。もちろんロクに読まなかった(読めなかった)のですが。 この物語は、私のおぼろげな記憶では次のようになります。ヒロインは最後になってやっとあることに気付きます。長い間すぐ手の届くところにあった、彼女の人生で最も大切なものになるべきであった愛が、それと悟った時には既に手遅れで、消えてしまっていた。南北戦争後それ以前のなつかしい世界が、もはや決して再現されることのないものになってしまったように、すべては gone with the wind (風とともに去ったのだ)。 Prince William の無邪気な ' gone ' と違って、ほろ苦い ' gone ' です。「幸運の女神の前髪」という言葉をも思い起こさせます 私が初めて買った英語の原書である Gone With The Wind はその後どうしたのでしょうか。随分長くみていません。人に譲るか売るか捨てるかしてしまったのでしょうか? I wonder where it's gone. そう言えば「佐川君からの手紙」という本(かなり評判になった本だったと思います)は、「お母さん、あの帽子はどこへ行ったのでしょうか?」というキャッチフレーズで宣伝されていませんでしたっけ。
by michikosimon
| 2008-02-15 14:56
| イギリスにて
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