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昨日に続いて今日は ' fate ' という言葉をよく見てみましょう。「わかっていますよ、運命でしょう?」なんて言わないで。「運命」という抽象語を小学生か幼稚園児にやさしい日本語で説明するように、これをやさしい英語で考えてみましょう。 fate; 1, the things that will happen to somebody, especially unpleasant events 2, the power that is believed to control what happens in people's lives ご覧のように、fate が fate として感じられるのは、何か unpleasant なことが起こった時のようです(良い事が起こった時にはあまり「運命だ!」とは考えないらしいです)。昔々のコマーシャルに「ジャジャジャジャーン(ベートーベンの第五の出だしに続いて)運命だ!とハゲや薄毛をあきらめてはいませんか?」というのがありました。 西洋の有名な運命の話に、オイディプスの話があります。彼が生まれた時「後にその父親を殺し、母親と結婚するであろう」と予言されたので捨てられてしまうのですが、生き延びてしまい、自分が何者か知らぬまま予言を実現してしまうという話です。これが「平凡で幸せな一生を送る」というのだったら「運命」というような考えは誰の頭にも思い浮かばないでしょう。 そういうわけで、fate という言葉は 1, 将来起こるそういう unpleasant な「こと」ども、そして時には 2, そのようなことを起こす不思議な「力」を表わします。 ここで先の英文に戻りますが、自分の一生を dramatic に語ろうとする時になどこの言葉を使うことはできます。例えば; Then I didn't know what my fate would be. I would have studied English harder if I had known I would come and live here. ただここでも最初の文はなくてもいいですよね。2番目の文だけで充分言いたいことは伝わると思います。
by michikosimon
| 2009-01-14 21:20
| イギリスにて
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