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quite good ' very good ' にも ' fairly good ' にも

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quite good \' very good \' にも \' fairly good \' にも_d0086231_22251574.jpg 2.3日前に quite は時に基本的な ' more than a little, but much less than very ' の枠を超えてしまったような意味合いででも使われる、と言ったことがあります。今日はそれをも含めてこの言葉の「気を付けるべき性質」についてお話ししたいと思います。

 ' quite ' は British English であり、又 spoken の言葉です。辞書でこの言葉を見てみるとほとんどの例文がはっきりと「誰かに話している」ものだということがおわかりになると思います。

 ですから、時には、(例えば、人によって感じ方も違うし)「あまりはっきり言うのを避ける」意味からぼんやりした quite を便利に使うこともあるでしょうし、科学者や会計士として話しているわけでもあるまいしというので「そんなに前じゃないし、まあ最近」というふうに quite を使うこともあると思います。

 ところが、時には同じこの言葉が ' very ' と同じように使われることもあるのです。

 それではどうやってイギリス人はこの2種の意味の区別をつけているのかというと、ひとつには「声のトーン」です。この言葉が spoken word だということを頭に刻んで下さい。

 同じ 「quite + 形容詞、副詞」でも、例えば quite good が " quite good " というふうに good が ' strong form ' で、つまり強く、ピッチが高く、少しゆっくり目に言われると ' very good ' のようになり、 " quite good " のように quite を ' strong form ' で言うと ' fairly good ' のようになってしまいます。

 辞書には色々な idiom が載っており、はっきりと fairly の意味のものも very のものもあります。サイモンに「もしこの very の意味の idiom を quite のほうを強く言ったら、この idiom は辞書の定義どおりでなく受け取られ得るか?」と聞いたところ、「まあそうなるだろう。」ということでした。ただし、外国人が「自分達が普通言うのと違う変なアクセントで言うのを聞いたら、まず頭が混乱するのが先で意味を考えるのはその後になるかもしれない」とも言っていましたが。

 話し言葉の定義というのは難しいですね。音声付きでないと正確なことは伝わらないこともあるようです。
by michikosimon | 2009-02-06 22:29 | イギリスにて
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